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 こんにちは。梶谷です。僕はVHSMAGの編集長でありながら、SLID…
──YEAH RIGHT(笑)!!!

2011.05.02

 こんにちは。梶谷です。僕はVHSMAGの編集長でありながら、SLIDERの編集スタッフのひとりとして創刊号から現地で取材をし、記事を書いています。
 SLIDER Vol. 06はGirlとDC特集だったが、その中でも一番楽しみにしていた取材対象はスパイク・ジョーンズ。彼は現在ニューヨーク在住のため、直接会うことはできなかったが、Girlのチームマネージャーのサム・スマイスとスパイクのアシスタントを通して電話で取材をすることができた。アシスタントとの何通かのメールのやり取りを経て、スパイクから僕の滞在していたベニスビーチのモーテルへ電話をもらえることになった。
 そして、迎えた取材当日、本当にあのスパイクから電話がかかってくるのか不安を感じながらひとりモーテルの部屋で電話が鳴るのを待った。電話は約束の時間ちょうどに鳴った。呼吸を調え“Hello?”と受話器を取ると、向こう側から“Hello, Masafumi.” と少し高めのスパイクの声が聞こえてきた。こんな風に約20分の電話インタビューは始まった。
 インタビューの内容はすべて本号に書いてあるので、是非確認して欲しいのだが、スパイクの記事の中には彼の作り話がふたつ含まれている。だから読者のみなさんは本記事のすべてを信じないように。ただしこれは彼がウソをついたということではなく、彼なりの会話を盛り上げるための手段であり、ジョークだったのだと思う。しかし、緊張していた僕はその気遣いに応じることができず、準備していた質問リストをこなすことで精一杯だった。つまり“行間を読む”余裕がまったくなく、スパイクのボケにツッコミを入れることが出来なかった。大阪人なのに…。
 インタビュー終了後、録音を聞き直して作り話に気がついたが、その箇所も含めてすべて記事にすることにした。その際、作り話の箇所には彼の台詞に(笑)を入れることにした。そういうわけでスパイクのウィットに富んだ発言を記事の中で探してほしい。
 やはり彼が手掛けた数々の作品はこのような自由な発想とライフスタイル、そして何よりも彼自身が楽しみながら作ったことで大ヒットを記録したのだと思う。日本に住んでいると年齢とともに自由でいることや遊び心が社会的に受け入れられない風潮があるように感じる。短い時間だがスパイクと話したことで楽しく歳を重ねていかなくては、と思った。
 まだVol.06を未読の方は是非本号でスパイクのインタビューを読んでください。

--MK

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