ジャンボ!! とはスワヒリ語でコンニチワ。プロゴルファーの尾崎氏のことではありません。自分は雑誌SLIDERの編集に携わらせてもらっているKEという者です。立ち上げから関わっていながらも、もうすぐ派遣切りにされるかもしれないという土俵際ギリギリの状態です。次の号から自分のクレジットが消えているかもしれません…。同期(学年は自分の方が下ですが)のMKはいつの間にかSenior Editorに昇格していて、自分は出世街道から大きく外れてしまいメイン企画にはまったく関われないという有り様…。ジーザス。
そんな立ち位置からなので信憑性に欠ける部分もあるかもしれませんが、自分なりにSLIDERのことだったり、その他についていくつか触れてみたいと思います。まずそのタイトルのSLIDER。Skateboarding繋がりでSを頭文字にしたのか、とりあえずSから始まる雑誌って多くありませんか? Smart、Sense、Safari、Samurai、Street Jack、Seda、Sweet、Spring、Slash(古っ!)…など。もちろんS始まり以外の雑誌も沢山あるんだけど、Sから始めるとサラッとした印象があるからさわやかとか無意識に覚えやすいとか売れるとか、なにか出版業界の法則でもあるのでしょうか。まあ、別にどうでもいいけど。
話はスケート誌についてですが、国内にもいろいろあります。スケーターが作る不器用な雑誌、スケーターじゃない人が作る器用な雑誌、スケーターじゃない人が作る不器用な雑誌と。ありがたいことです。自分がキッズだった頃は定期的に出されるいわゆる“スケート誌”は国内にはなかったので、輸入物のThrasherやBigBrotherを見るしかなかった。当時国内のスケートシーンでなにが起きているかって情報は、媒体を通してではなく、自分の目で見たり、現場で知り合ったスケーターや先輩なんかから聞くしかなかったので。時代も変ればスケーターもスケート様式も変る。スケートシーンの中核を担う若いスケーターはつまらない固定観念に縛られることなく、どんどん新しいことにチャレンジしていって欲しいものです。
時代変れど、洋の東西を問わずスケート誌に自分が望むのは、そこにある“情報が正しいかどうか”。企画内容だったりデザインのレイアウトだったり、スキルの高い写真だったりと媒体として求められることは多いかと思いますが、肝心なのはスケーター的な言い方を借りれば“リアル”かどうか。そのリアリティって結局どこから来るのかって考えたときに、最終的には媒体に関わる編集者に因るものだと思う。その点でいうと、SLIDERにはリアリティがある。デジタルデバイスでは収集出来ない生の情報を持った人間(しかもバイリンガル)が、毎号企画のために海外の現場へ飛び、緻密な取材を重ねる。デスク越しの遠隔操作だと、どうしても編集者のイメージや理想が先行した人物像や物語が出来上がってしまいがち。あれ、なんかシリアス!? なんでアスタラヴィスタ、ベイビ~。
--KE