先月末から今月頭にかけて、SLIDER Vol. 10の取材でロサンゼルスとサンディエゴに行ってきた。というのも、次号のSLIDERはDCの大特集。ここ数年の間に新加入したスティーブ・ベラ、クリス・コール、マイク・モーやナイジャ・ヒューストンを中心とする新生DCチームの取材を敢行。その中で、3名のライダーがウェブというものを新しいメディアとして活用している。それはベラ、ジョシュ・ケイリスとコリン・マッケイ。
ベラはご存知のとおり、The Berricsを運営している。聞くところによると、現段階で月間700万ユニークユーザーとのこと。これは恐ろしい数字だ。仲間がスケートを楽しめるという理由でインドアパークを建設し、それが今ではスケートウェブサイトとして世界中の注目を集め、多くの名企画を生み出し、スケーターの欲求を満たしている。
そしてケイリスとマッケイも、Hella Clipsという世界中のクリップを集めたスケートウェブサイトを昨年から運営中。ということで、ここではSLIDERに掲載できなかったマッケイとケイリスによるHella Clipsの話を少しだけご紹介。
マッケイ:「スタート当初は毎朝5時に起きてクリップを収集していた。今はもっと効果的に収集することができるようになったけど、当時は大変だった。でもやる価値はあると思っていたから楽しんでいた。サイトの評判もよくなって知名度が上がった今では世界中からクリップが送られてくるようになった。このサイトの目的は、地方で埋もれたキッズに陽の目を見るチャンスを与えてあげること。そして世界中のスケートシーンを紹介すること。スケートは何もアメリカだけじゃないからね」
ケイリス:「Hella Clipsはもともとコリンのアイデアだった。やはりサイトにはパーソナリティのような存在が必要だ。その役をコリンに頼まれたんだ。スケートのためならオレは何だってやる。とにかく1年経って、世界中のシーンが紹介できるサイトに成長できたのはうれしいね。今後も無名なスケーターを紹介していきたい」
本質はVHSMAGとまったく同じだ。昨年スタートしたVHSMAGもHella Clipsと同い年。アメリカと日本とでは立場は違うが、まずはVHSMAGから日本のスケートシーンを世界へと発信しながら世界中のシーンをご紹介していければと思う。
そんなベラ、マッケイやケイリスが在籍するDCをフィーチャーしたSLIDER Vol. 10は3月31日発売。書店で見かけた際は、ぜひお手に取って熟読していただきたい。
--MK