今月末にリリースされるSLIDER Vol. 19のテーマは、“スケートボードが魅力的なワケ”。People、Trip、Street、Eventという4つの切り口でスケートの魅力を探ります。Peopleではアンディ・ハウエル、ニール・ブレンダー、ジョー・カスツルーシ、アンドリュー・レイノルズ、ジェレミー・クライン、ダリル・エンジェル、マット・ヘンズリー、ショーン・クライヴァー、ピーター・ヒューイット、トービン・イエランドの10名にフォーカス。スケートシーンはスケーター、アーティスト、映像作家、フォトグラファーなど、さまざなな素晴らしい才能であふれています。
自分なりにスケートが魅力的である理由について考えてみたのですが、明確な答えなんて見つかるわけがありません。それは言葉で説明するものではなく、感じるものだと思うのです。ということで、自分に影響を与えたベストビデオパートを5つご紹介。あえて順番をつけず、時間軸に沿ってリストアップしています。これらの中に、自分が思うスケートの魅力が詰まっていると思います。
H-Street『Shackle Me Not』マット・ヘンズリー(1988)
フラットでのオーリーのバックサイドグラブに並ならぬ衝撃を受けました。バックサイドのステップホップもたまりません。
ストリートスケートをネクストレベルへと押しやったパート。
Powell Peralta『Public Domain』ラバー・ボーイズ(1988)
スティーブ・サイズ、エリック・サンダーソン、レイ・バービー、チェット・トーマスの4人衆がストリートを攻めます。
ダンスのようなレイ・バービーのトリックさばき、そして仲間とスケートをする感じにワクワクしてしまいます。
Blind『Video Days』ジェイソン・リー(1991)
世界で一番美しい360フリップ、プッシュの渋さ、トリックセレクション、もみあげ。
“スタイル”という、スケートに欠かせない重要な要素が詰まっています。
101『Snuff』ジェイソン・ディル(1993)
101というスケートカンパニーが存在したこと自体、スケートが魅力的な理由のひとつ。
本作のジャケットはすべて関係ない作品のものを使い、“SNUFF”と書かれたシールを貼っただけという適当さがイケています。
World Industries『20 Shot Sequence』Menace(1995)
ヒップホップ、ファッション、不良なアティチュード。メソッドマンのBGMもたまりません。
LAの不良スケーターたちよる、極悪スタイルのストリートスケートに魅力を感じます。
日によって気分が変わるものですが、以上がとりあえず今思い浮かぶ5つのベストビデオパートです。スケートを始めた時代によって、それぞれのベストパートは違うと思います。影響されたビデオパートを振り返り、改めてスケートの魅力について考えてみてはいかがでしょうか。
--MK