自分はSLIDERをはじめとするいくつかの雑誌の編集を担当していますが、そもそも、雑誌の世界に身を置くことになったきっかけは写真です。自分の写真がはじめて雑誌に掲載されたときの感動は今でも忘れられません。ですが、編集部に入ってからは編集者として慣れない仕事に必死でこなしていくだけで写真への熱意は薄れるばかり…。
編集部に入り3年が経って少しは仕事をこなせるようになり、写真のことを考える時間が増えたことによって、その熱意も戻りつつあります。高校生の頃に写真に携わる仕事がしたいと思い、「写真の大学に進学したい」と相談したときは多くの大人から反対されたものですが、なぜか親だけは賛成してくれました。そしてその道を進み、編集の仕事をしながらなんとか撮影の仕事もできています。
まだまだ成功しているというわけではないですが、少しでも写真の仕事に携わることができてうれしい限り。というより、これ以外特技と呼べるものがない自分が他の仕事をしていたらどんなにダメ人間になっていたことか…なんて思います。それを考えると、あの時反対していた大人は何を根拠に反対していたのか理解できません…。
20代も半ばに差し掛かった自分ですが、日が経つにつれ、世の中の大人は90パーセントは嘘つきだななんて思います。ただ、10パーセントぐらいは尊敬できる人もいるはずです。そんな大人のいいところをお手本にするといいのかも知れませんね。
なので、これから何かをやりたいと思っている人がいて、「周りの大人に反対されてどうしよう…」なんてティーンネイジャーがいたら、そんな大人はスルーして本気でやりたいことをやってみればいいと思います。プロスケーターになりたいなら最初から無理だと言わずに本気で目指してみればいいと思います。もちろんその夢がそのまま叶うかはわかりませんが、本気でやったことは自ずと特技となり、他の人とは違う個性を生み出し、必ず自分の魅力になると思います。僕もどんどんおじさんになってきて今後の人生に焦りも出てきていますが、そんな本気の若者は応援したいし、面白い! と思います。
自分もまだまだ底辺中の底辺にいるので、これからも気合を入れて写真をやりたいと思っています。本気でがんばる若者は嘘つきの大人に勝てるはずです! よし、がんばりましょー!
※僕も嘘つきかもしれないので、この内容をあんまり信用しないでくださいね。
--Kentaro Yamada
これは僕がフォトグラファーに夢を見ていたクソガキ時代の動画です。