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適者生存という概念で雑誌の未来を考える
──GET RICH OR DIE TRYIN’

2016.09.13

 つい先日、とある代理店の人と話している時「そういえば●●出版社も倒産してたね…」と聞いてびっくり。実はその出版社の原稿執筆の仕事を以前行っていて、「支払い遅いなぁ」なんて思っていた矢先の出来事でした。
 「出版社が倒産」と聞いて、まず考えてしまうのがあさましくも自分の未払いのギャラ。「おおっと~! ここで倒産3社目でついに未払いも●●万円の大台を突破かっ!」なんてドラマチックに考えてみても切なくなるだけ…。実際に現場で矢面に立つ出版社の従業員の心労を思い浮かべるとストロングスタイルで交渉するわけにもいかず、ただただ途方に暮れるばかり。
 とまあそんなこともありまして、柄にもなく雑誌の将来についてぼんやりと考えてみるわけです。「今後雑誌はどうなるんだろう。これからも未払いは増えるのかな…」なんて。すると、ハートブレイク(笑)なだけあって、いままでと違う発想が舞い降りてきます。
 それは「雑誌不況だから雑誌や出版社がなくなるのではなく、世の中に不要な、社会にコミットしていない雑誌や出版社からなくなっていく」ということ。つまり重要なのはメディアの種類ではなく、世の中に必要とされているかいないかではないか? と。
 そう思って本屋に行ってみると、なるほど出版不況などどこ吹く風、クオリティも内容も充実した雑誌は確かに存在するのです。必要なのは、内容が世の中のニーズにマッチしていることと、内容が対価に見合うものであるということではないでしょうか? そしてそれは出版業界のみならず、どのようなことにも当てはまると思います。
 「雑誌なんて落ち目の業界。廃刊や倒産は宿命。南無三」なんて一方的に思っていた自分がこのような考えに辿りつけただけで、まあなんといいますか、今回の未払いは相殺しよう、そうしよう…なんて自分の心を強引に落ち着かせることにしたのです。はぁぁぁ…(ため息)。

--TM



今となってはかなり懐かしい50Centをどうぞ。

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