6月29日(木)に発売されるSLIDER最新号の特集はこれまでとは少々趣きが異なる内容となっている。題して「WHAT THE F●●K!! 国内スケートシーンはどこへ向かってるの!?」である。一見、非常に挑戦的にも解釈できるタイトルではあるが、この特集の趣旨は現在の日本人スケーターたちを取り巻く環境をいま一度正しく理解し、その状況に対して主役のスケーターたちは何を思い判断し、行動しているのかを純粋に伝えたいというものである。
例えば数年後に開催される東京オリンピックの正式種目となったスケートボードに対して何を思うのかという問いに対しては、スケートが「競技化」されることへのポジティブな意見とネガティブな意見が交錯する。ここで重要となるのはどちらが正しいのかを判定することではなく、代表して意見を述べているスケーターたちの言葉から、読者のみなさんが何を思いどういった意見を持つのかであると思う。つまり、SLIDERとしては国内スケートシーンを取り巻く環境に対してより多くの人が意見を持つことによって、悪いところは“良く”、良いところは“さらに良く”、環境が変わっていくだろうと考えているのだ。
今回のSLIDERはそうした環境を変化させていくための「きっかけ」になれば本望である。そしてすべては「スケーターたちにとって」いい環境に向かえばこれ以上うれしいことはない。スケーターではない“誰か”にとって有益な環境になることほど意味のないことはないのだから…。
--Kota Engaku