「責任者は誰だ??」 この台詞、スケーターなら誰しも一度は聞いたことのある警察官の常套句。複数人でいるときは大抵警察官にもっとも近い位置にいる人間が餌食になるんだけど、このファーストコンタクトがわりとコトの成り行きを左右するポイントとなったりする。ほとんどのケースで、脳ミソお花畑のパンピーからの通報により駆けつけてきているだろうから、慢性惰性気味でも職務なのでそれなりに鼻息も荒い。通報さえなければ交番や署でチルできていただろうし、そもそもスケーターをキックアウトしたところで点数は稼げないので、警察官の立場からすると面倒極まりない(はず)。なんで基本は低姿勢というか世間話でもしながら、警察官や社会にとって脅威ではないですよ〜ヴァイブスで平謝りするのが有効手段。逆に、最初に受け答えする人間の対応がクールじゃないと、強硬な態度になりかねないので注意。基本的に交番勤務は、プライドと正義感(?)で構成され、社会経験に乏しく柔軟性に欠けた人たちが多いので、刺激しないのが得策というのが自分の経験則からの見解。ちなみにエリアでいうと、沖縄と中部地方の警察官はピースマンが多いような気がする。
先月、SLIDERツアーで石川県にお邪魔して、人通りがほぼないスポットで撮影をしていると通報で駆けつけた警察官がふたり登場。でこぼこコンビの典型のような巡査長のオジさんと、若い巡査のコンビ。案の定、開口一番に「責任者は誰だ?」と。その場にいた6、7人のアダルトスケーターが半笑いで「彼です」と7、8m先にいた最年少の15歳を指差すと、警察官ふたりは疑うことなく少年の方へ。「シャレだがな!」と心の声が漏れそうになるのを我慢しながら、少年に助け舟を出そうかとも思ったけど“これも社会勉強”とばかりにことを見守る。結局いつも通りのルーティンで、身元を聞かれて終了。てかシャレすらも通じないのかよ、お巡りさん…。とはいえ、彼らのようなお堅い人間がいるおかげで社会の均衡が保たれているかもしれないので、立派だとは思っておりますよ、はい。なにはともあれ、近日発売のSLIDER vol.31内にて、ツアー記事をまとめてあるので、あわせてご覧ください。
そういえば先日都内で撮影していたところ、通報で駆けつけた警察官に「責任者はキミか?」と問いただされたので反射的に「いや、自分は無責任者です」と答えたところ、「ふざけるな!」とブチ切れられました。おわり。
--KE
Photo_Shinsaku Arakawa
こちらは2017年春のSLIDERツアー動画。エンジョイ!!