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Interview by VHSMAG, Photo courtesy of Plan B, Special thanks: Charlie TRADING Inc.
VHSMAG(以下V): まずはスケートとの出会いから。
クリス・ジョスリン(以下J): 家族を通してスケートと出会った感じかな。
V: 結構ラフな幼少期を過ごしたとのことだけど、話せる範囲でいいいのでシェアできる?
J: 話せば長くなるから手短に言うと……まずオレが生まれる前に両親が離婚して、母親はオレを妊娠中にドラッグに溺れていたんだ。オレが3ヵ月の頃にドラッグを断ったんだけどそれも3年しかもたなかった。親子のいい関係をキープするためにも祖母の家で3人で暮らすことになった。親父は8歳か9歳の頃に死んでしまったから、結局一度も会うことができなかった。だから祖母の家でお世話になりながら育てられたわけ。そして18歳で現在の妻、ジュリア・ジョスリンと家を出て今に至るといった感じかな。
V: 「Skateboarding saved my life(スケートボードに救われた)」という言葉があるけど、自分にとってもそう言えると思う?
J: 救われたと「言える」じゃなくて、それが「事実」なんだよ。オレの人生はスケートに100%影響を受けている。
V: スケーターとしての転換期は?
J: 転換期はPlan Bの『TRUE.』だろうね。あのパートのリリースがこれまでのオレのスケートキャリアの中で一番の出来事だったと思う。
V: そもそもPlan Bにはどういう経緯でフックアップされたの?
J: Plan Bにフックアップされたのはデヴィル(・ヌネス)というPowell Peraltaのチームマネージャーの言葉がきっかけだった。2012年に友人のケビン・ローマーを通して当時所属していたPowell PeraltaからBlindに加入できるということでデヴィルに相談したんだ。そうしたら「Plan Bはどう?」って言ってくれたんだ。もちろん「お願いします!」って即答(笑)。
V: Plan Bに移籍してうれしかったことは?
J: ガキの頃に憧れていたスケーターたちと一緒にセッションできること。今でも夢を見ているような感覚に陥ることがあるくらい。
V: Plan B『TRUE.』のパートもそうだけど、最近ではetnies『album』パートもハンマーの連続だった。評判はどうだった?
J: 評判はいい感じだった。スケートそのものだけじゃなくて作品としての構成も最高だった。マイク・マンズーリはいい仕事をしてくれたと思う。
V: 『album』のパートで一番大変だったトリックは?
J: やっぱりエンダーが一番大変なバトルだった。あのスポットのロケーションはドイツのケルンなんだ。まず1時間ほどトライした挙げ句に足首をグネってアメリカに帰国。1年後にドイツでStreet Leagueがあったからそのタイミングで再トライしたんだけど、会場がミュンヘンだからケルンまで電車で行かなければならなかった。大変だったけどメイクできたから行った甲斐があった。
etnies『album』パートのRAWヴァージョン。
V: 今回のパートもハンマーの連続だったけど、トライする前に必ずやる儀式やジンクスのようなものはある?
J: 特にないね。でも身体が傷まないようにできるだけ早くメイクするように心がけている。それに集中しながらトライする感じ。どんなでかいスポットでも、うまく行けば同じ日にネクストスポットを攻めることもある。
V: クリスのハンマーにインスパイアされるスケーターは後を絶たないと思うけど、そのようなスケートスタイルを通して伝えたいことは?
J: オレはハンマーだけじゃなくいろんなスタイルのスケーターにインスパイアされているけど、できれば、パット・ダフィやダニー・ウェイのような偉大な先人たちのように歴史に名前を刻むことができればと思っている。
V: この先、スケートボードはどうなっていくと思う? さらなるハンマーへと進化する余地はまだあると思う?
J: 限界なんて存在しない。
V: ではクリス自身の10年後はどうなっていると思う?
J: 10年後は32歳。変わらず愛するスケートボードを続けて家族と笑いながら過ごしていたい。
V: では最後にメッセージを。
J: オレのetniesのシグネチャーシューズがリリースされたばかり。Plan Bの今後の動向と合わせてチェックしてくれ。
etniesからリリースされたクリス・ジョスリンの初シグネチャーモデルのプロモビデオ。
Chris Joslin
@chrisjoslin_
1996年3月10日生まれ。カリフォルニア州ハワイアンガーデンズ出身。壮絶な幼少期を経て「Skateboarding saved my life」を体現。代表作はPlan B『TRUE.』、etnies『album』。