STORE
VHSMAG · VHSMIX vol.31 by YUNGJINNN

POPULAR

ADIDAS SKATEBOARDING /// MOMIJI PREMIERE

2024.11.19

DEAN JOHNSTON / ディーン・ジョンストン

2024.11.20

KAI KISHI VIDEO PREMIERE & TEAM SIGNING

2024.11.22

INTERVALS

2024.11.21

HIGHSOX - SPONSOR THEM VIDEO

2024.11.18

MUST SPONSOR THEM

2024.11.22

MOTOHIKO IIDA / 飯田幹彦

2024.11.22

KAI KISHI VIDEO PREMIERE & TEAM SIGNING

2024.11.20
  • X-girl

SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2023
SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2022
MIXXA - VANS

スケートコミュニティ随一のホラー映画フリークとして知られるフランキー・ヴィラニ。NEW BALANCE NUMERICから自身のカラーウェイ第2弾のリリースタイミングで再び脳ミソの中を覗く。
──FRANKY VILLANI

2019.11.01

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photo courtesy of_Jake Darwen
Special thanks_New Balance Numeric Japan

VHSMAG(V): まずはNew Balance Numericに加入した経緯を。

フランキー・ヴィラニ(F): ただラッキーだったとした言いようがないかも。リーヴァイ・ブラウンとElementのキャンプイベントに行くことになったのがきっかけ。低収入の地域から数人のキッズを誘ったか何かだったと思う。そしてちょっとしてから「New Balanceを履かないか」って連絡があったんだ。ふたつ返事でOKして送ってもらうことにした。そうやってチームに入ることになった感じ。

V: リーヴァイはNew Balance Numericのチームマネージャーだよね。

F: 今はね。でも当時はチームライダーだった。単にオレの面倒を見てくれようとしたんだと思う。

V: 昨年はNM213のカラーウェイがリリースされてCMも公開されたよね。聞くところによると、内容がエグすぎてNew Balance Japanのホームページで投稿できなかったって話だけど(笑)。

F: マジで? 誰のアイデアだったか覚えてないけど、オレがホラー映画の大ファンということであの内容になったんだ。そうしてオレの頭をぶった切れば面白いんじゃないかって誰かが言い始めたんだと思う。撮影はクレイジーだったけど楽しかったね。血はコーンシロップだったからベトベトしてた。

V: どこかで撮影の舞台裏も見たような気がする。楽しそうだったね。

F: チューブを通して血のシロップを吹き出すんだ。プシューーーーーって。撮影は1日だけだったからそんなに大変じゃなかった、低予算だったから。頭を下げてテープで取り付けた偽物の頭をぶった切られた。

V: 脳みそをぶちまけてたよね。

F: まあね。でも偽物だから。
 

 

V: ホラー映画をコレクションしてるんでしょ?

F: 結構持ってるけど役者や監督の名前までは知らない。オタクみたいに何でも知ってる人もいるけどオレはそのタイプじゃない。買ってまだ観てない映画もあるし。ジャケ買いしちゃうことがあるんだ。

V: 何本持ってるの?

F: ファック…何本かな…。

V: 2年ほど前のインタビューでは250本くらいって言ってたよ。

F: あれからさほど増えてないような気がする。もう置くスペースがないから増やせないんだ。今ある分だけで満足してる。でも面白いホラー映画があれば買うよ。最近は映画よりアクションフィギュアを集めてるんだ。

V: お気に入りのホラー映画は?

F: ありすぎて絞れないよ。何本がお気に入りを挙げようか?

V: そうだね。読者にオススメできるのを何本か。

F: そうだな…。血とか内臓とかがダメなら『キラークラウン』がいいと思う。これはかなりメロウで、ある意味コメディタッチのホラー映画。それ以外だと『スキャナーズ』、『ゼイリブ』。あとは…『アラクノフォビア』。これ以外にもまだまだあるよ。
 




 

V: じゃあ血や内臓とかグロいホラー映画が観たい人へのオススメは?

F: 43ヵ国で上映禁止になった問題作の『フリークショー』。後は『食人族』。これはかなりエグいからオススメできないかも。

V: 悪い夢を見そうだね。ではこれまで観た中で最低のホラー映画は?

F: 最低? 面白くないってわかってたら観ないよ。でも最低すぎて最高ってタイプもあるから。たとえば『バスケットケース』。主人公が結合双生児なんだ。詳しいストーリーは忘れたけど身体にくっついた双子を切り離してバスケットに入れておくんだ。そしてそいつが人を殺しまくる。かなりの低予算映画なんだけど最低すぎて最高なんだ。
 

 

V: ホラー映画のどこに惹かれるの?

F: 何だろうね。オレの頭がおかしいのかな。

V: ところで昨年、Primitiveからプロ昇格してパートをリリースしたよね。

F: あれは最悪なパートだね。

V: いや、いいパートだったと思う。Pet Shop Boysの曲も合ってたし。何カットかノーズをぶった切って滑ってたよね。

F: ウォーリーからの5-0をしたスポットが粗いレンガだったからね。ウォーリーをしようとするとどうしてもレンガの繋ぎ目にノーズが引っかかってチップしちゃうんだ。路面もかなり悪かった。オーストラリアで撮影したんだけど、シドニーはラフなスポットが多い。何度トライしてもノーズが邪魔になるから思い切ってぶった切ることにしたんだ。

V: 同じデッキでトレフリップもメイクしてたね。

F: 滞在を延ばして撮影することにしたんだけど、何枚もデッキを持っていってなかったから。だからノーズのないデッキを乗るしかなかった。あのパートはあまり好きじゃないんだよ。

V: どうして?

F: もっといいパートにできたと思うんだ。撮影期間も短かったし。1年も撮らなかったんじゃないかな。TWSの『Duets』パートの撮影とケガも重なってた。だから全力を尽くせなかった感じがする。ひとつのパートに専念できればもっといいパートにできたと思うけど。

V: あのパートの撮影は順調に進んだの?

F: いや、かなり大変だった。ケガしたから撮影は順調に進まなかった。オーストラリアで腰をヤッちゃったんだ。だから全部大変だった。
 


 

自分でシューズを選ぶことができたら色つきのソールにしたいとずっと思ってた

V: New Balance Numericから新しいカラーウェイもリリースされたばかりだよね。

F: またカラーウェイね。

V: ハロウィンのタイミングで。

F: そう。パンプキンのオレンジにグリーンのソール。自分でシューズを選ぶことができたら色つきのソールにしたいとずっと思ってた。オレにとってはそれがクールなんだ。前回と同じNM213がベースなんだけどハロウィン仕様。そういうことでパンプキンのオレンジとグリーン。HeroinのFOSにパンプキンを描いてもらった。同じパンプキンのタトゥーも最近入れたばかり。

V: いいね。そういえばPrimitiveの1stシグネチャーデッキもFOSが描いたんでしょ?

F: そうなんだ。FOSが一番好きなアーティスト。仲もかなり良い。

V: 前回みたいに今回のカラーウェイもプロモビデオがあるの?

F: 使えるフッテージはあるけどブランド次第かな。またホラーテイストのスキットになるような気がする。今回は日本でも投稿できるようにグロさを抑えないとね。
 


 

V: ということで無事にカラーウェイがリリースされたわけだけど、今後の予定は?

F: Primitiveのビデオが11月に公開されると思う。みんな11月になるとビデオを出すよね。変な感じ。

V: みんなSOTY狙いだね。フランキーは狙ってないの?

F: まったく。ティアゴ(・レモス)か誰かにあげればいいと思う。

V: そういえば昨年のプロ昇格の経緯は? もともとZeroのライダーだったよね?

F: まだチームに所属してた頃のシェーン・オニールのおかげかな。シェーンがオレの滑りを気に入ってくれて「Primitiveに誘いたい」と言ってたらしいんだ。トレント・マクラングと仲良いから、ヤツがオレにそれを伝えてくれてチームに参加することになった。当時はちょうどZeroを辞めるつもりだったからタイミングも良かった。Primitiveはやりたいようにやらせてくれるからいいね。自分のグラフィックは自分で選べるし、意見も取り入れてくれる。それには感謝してる。プロになりたかったわけじゃないけど、もしプロになったら自分でグラフィックを選ぶべきだと思うんだ。

V: プロ昇格パートのPet Shop Boysの曲も自分で選んだの?

F: もちろん。自分で選べないならあまり意味がないと思うんだ。オレはビデオパートやグラフィックにこだわりがあるから。だからPrimitiveが好きなんだ。自分のプロジェクトでしっかりと自己表現させてくれる。言葉にすると変な感じがするかもしれないけど。

V: ではNew Balance Numericに対しては?

F: チームの一員でいられることが本当にラッキー。すべて最高。自分のことを本気で考えてくれるし、オレのアイデアも聞いてくれる。そんなスケートブランドは少なくなったと思う。感謝してるよ。

V: New Balance Numericが他のシューズブランドと違うと感じるところは?

F: オレたちをただのライダーとして見ていないところ。どのブランドもよく“ファミリー”って言葉を使うけど、New Balance Numericの場合は本当にそうなんだ。ライダーのことを本当によく考えてくれる。私生活で大変なことがあれば親身になって話を聞いてくれる。うれしい出来事も側で聞いてくれる。いつも側にいてくれるんだ。マジで感謝しかないね。

 

Franky Villani

カリフォルニア州サンタアナ出身。高度なテクニックとユニークなトリックセレクションで昨年Primitiveのプロに昇格。New Balance Numericからシグネチャーカラーウェイ第2弾をリリースしたばかり。
@frankyvillani

 

  • ゑ | Evisen Skateboards
  • PUMA