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BOYS OF SUMMERの撮影で来日を果たしたジェリー・スー。アートプロジェクトからスケートカンパニーへと昇華した自身のブランドSCI-FI FANTASYについて聞いてみた。
──JERRY HSU / ジェリー・スー

2024.06.26

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Photo_Taiyo Tanida
Special thanks_Dickies Japan

VHSMAG(以下V): Boys of Summerのクルーと一緒に来日中だけど、東京はどう?

ジェリー・スー(以下J): 東京はいつ来ても最高だよ。日本に来る直前まではSci-Fiのスケートトリップで10日間ノースカロライナにいたんだ。だから少し疲れてるかな(笑)。

V: スポンサーをすべて辞めてSci-Fi Fantasyを始めたけど、その頃はどんな感じだったの?

J: 計画性なんてまったくなかった。スポンサーを辞めたのもその頃の状況に満足できなかったから。16歳からプロスケーターで、ただそれだけを何年も続けてきた。何か他のことをしたかったんだけど自分が何をしたいのか全然わからなかったから、とりあえず何もかも辞めることにしたんだ。当初のSci-Fiはただの楽しいプロジェクトだった。注目される何かになるとも思っていなかった。今のようになるまでには何年もかかったよ。越えなければならない壁はたくさんあったし、本物のスケートカンパニーにするのであれば、真剣に考える必要があった。でもそうだね、最初はアートプロジェクトとしてスタートした感じ。今までやったことのない、創造的で挑戦的なプロジェクト。

V: ジェリーはクリエイティブなタイプの人間だよね。ビジネス面と本当にやりたいことのバランスをどのように取ってるの?

J: 正直に言えば、ビジネス面は大嫌いなんだ。好きでもないものを売るのも好きじゃない。そういうビジネスの側面は好きじゃないんだ。だからビジネスが得意な人たちと一緒に仕事をしてる。オレがビジネスをやってるなんて不思議な感覚だよ。不快な決断もたくさんしなければならないし(笑)。でも今はチームがあるから、彼らの面倒をみたい。オレのために働いてくれてるスタッフもいるし。 責任重大。だからもう自分のことだけ考えてるわけにはいかないんだ。自分も成長しなければならないからポジティブな挑戦だよ。スケート業界の片側に長くいて、今は反対側にいることもとても興味深い。

V: チームには誰がいるの?

J: アクワシ、ライアン・レイ、コーリー・グリック、アリン・レスター、マックス・ガーソン、スウェーデン出身のガブリエル・バイキング、ニューヨーク出身のザック・アンダース、そしてギフテッド・ヘイターとして知られるジョア・フィールド。



オレが素晴らしいと思えて、業界から少し見過ごされているようなスケーターを中心にチームを作った

V: ジェリーがスケーターに求める資質は?

J: まずその人のスケートが好きでなければならないし、人柄にも共感できなければならない。サポートしているプロの多くは、もしかしたらアンダードッグのような存在だと言えるかもしれない。アンダードッグが好きなんだよ。オレは一番になろうとも思っていない。一番になることが目標じゃないんだ。少し変わった部類にいるのがいいね。 だからオレが素晴らしいと思えて、業界から少し見過ごされているようなスケーターを中心にチームを作った感じ。

V: スケートカンパニーがあるから自分のことだけを考えることはもうできないと話してたけど、写真のプロジェクトはジェリーだけのものだよね。

J: つねに写真を撮って、同時に複数のプロジェクトに取り組んでる。その中でも力を入れているのは、本を作ることと自分のシリーズをやること。その時が来たら、本を作ったりショーをしたりするんだけど、そういうのは時間がかかるんだ。誰かに見せられるようになるまで、ずっとそのプロジェクトに取り組んでるね。

V: 過去のインタビューで、あまり物事を明かしたくないと話してたよね。最近はどう考えてるの? 人生哲学みたいなものはある?

J: 人生哲学みたいなものはないけど、ひとつ言えるのは、どうすれば自分の望みに正直になれるかということかな。正直に生きようとすると不快になることもあるし、真実で傷つくこともあるけどね(笑)。期待通りにはいかないこともあるけど、オレは一生懸命、誠実にやっているかな。それこそ人間として何が必要かを見極めるために重要な特性なんだと思うし。

V: では最後に、今取り組んでいるプロジェクトは? 日本に来る前はスケートトリップをしていたと言ってたけど。

J: Sci-Fiのビデオを作ってるんだ。年内に撮影を終わらせようと思ってる。それからこの10年間のLAでの生活をテーマにした写真集も制作中。今はそのふたつに専念してるのと、もう少し調子良くスケートしたいかな。これまでの撮影で身体はボロボロだから思うようにスケートできないからね。とにかく健康でいることと、スケートをすること。スケートをしてるときが他の何よりも幸せを感じられるから。だからもう少しスケートしてる自分に戻りたいね。

 

 

Jerry Hsu
@internetfamous @sci.fi.fantasy

1981年生まれ。カリフォルニア州サンノゼ出身。長年プロスケーターとして活動し現在はSci-Fi Fantasyを手掛ける。『Bag of Suck』(2006)のパートは今でも伝説。

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