ジョン・カーディエルのシグネチャーバッグを中心としたANTIHERO × CHROMEコレクションがリリース。ファンにはたまらないアイテムの発売を記念し、今コラボの立役者であるカーディエルにインタビューを敢行
──JOHN CARDIEL
[ JAPANESE / ENGLISH ]
Interview by VHSMAG, Special thanks: Chrome Industries Japan
VHSMAG(以下V): ANTIHERO × CHROMEのコラボコレクションが実現した経緯は?
John Cardiel(以下C): CHROME JAPANから「18(ANTIHERO)とコラボができないか」と話を持ちかけられたんだ。納得の行く話だったからよろこんでオファーを受けてドープなコレクションが実現したんだ。
V: ではコラボバッグについて教えて。
C: FORTNIGHTの改良版なんだけど、超タフなバッグで底の部分がレザーになっている。さらにCHROMEのマット・レイズa.k.a. Slumwormがエンボス加工のロゴを制作した。内側には色鮮やかな防水タープが使用されていているから中に何が入っているかひと目でわかるようになっている。
V: グリーンとオレンジというカラーウェイは誰のアイデアなの?
C: オレのアイデア。ANTIHEROのライダーたちもオレと同じでキャンプが好きだからこの配色にしたんだ。基本的にFORTNIGHTは耐久性に優れたバッグなんだけど、オレンジを使ったのはさっきも言ったように中に入ったものを見やすくするため。ベースをグリーンにしたのは、ツアー中にスケートやバイクをする際に茂みにバッグを隠せるから。
V: では今回のバッグについてくるFIELD SURVIVAL KIT(※スリングショット、バンダナ、サバイバルガイド、パッチ、ステッカーのセット)について。これはどこからアイデアが出てきたの?
C: 仲間とキャンプをしているときに楽しい時間を過ごすためのギアを作りたかったんだ。スリングショットがあれば缶に石を当てたりして時間を潰せるし、サバイバルガイドのノートがあれば道順や地図を書くことができる。バンダナは止血や水のろ過に使える。スケートデッキは説明する必要なし。
V: デッキ、Teeやバンダナのグラフィックは誰が担当したの?
C: ポートランドのCHROME HQのヴィンスってヤツ。スケートも絵も上手いヤツなんだ。どのグラフィックも気に入っている。キャンプファイヤーや自由に生きるといったようなヴァイブスが込められているから。
V: プロモビデオもいい感じだったよね。
C: ビデオのコンセプトはオレが考えたんだけど、関わったみんなの協力なくして形にすることは絶対にできなかった。仲間たちとのコラボレーションワークだよ。撮影は楽しかったし、新しい友情も芽生えた。マジで最高の1日だった。
V: 撮影の裏話は? 個人的にジュリアンが登場して軽く演技していたことがうれしかったけど。
C: (笑)! そうだね、あれはクールだった。ジュリアンが出演してくれてうれしかった。ヤツはCHROMEとオレをずっとサポートし続けてくれている。そんなジュリアンをはじめ、ANTIHEROのみんなが今回のコラボに協力してくれたのがうれしくてしょうがない。ビデオのストーリーはこんな感じ。マット・レイズが自分のデッキを折ってしまい、オレがヤツのためにどうやって新しいデッキを届けるのかというもの。ジュリアンからデッキをもらい、途中でANTIHEROの仲間と遭遇しながらバッグを使ってデッキを渡すといった感じ。しかも知り尽くしたサンフランシスコの街で迷子になるという…。ディレクターはゲイブ・モーフォード。MASH SFを通してフィックスギアのシーンをサポートして世界的に有名なスケートフォトグラファーとしても知られている。撮影はジェレミー・マクナマラというフィルマー。ここ5年ほど、DELUXEの映像作品を手がけている。ふたりとも本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思う。
V: 当初はポートランドのバーンサイドで撮影するはずだったと噂で聞いたけど。
C: 撮影したのが真冬だったからポートランドは寒くて雨続きだったんだ。タイミング的に合わなかった。だからもう少し暖かくて天気のいいサンフランシスコで撮影しようってことになったんだ。
ANTIHERO × CHROMEのコラボコレクションのプロモビデオ。
V: では今回のコラボバッグの魅力は?
C: バッグそのもののデザインや耐久性は言うまでもなく、底のレザー部分にもANTIHEROとCHROMEのブランドロゴが入っているところ。両方とも大好きなブランドだし、それぞれのロゴは強烈なほど印象的だから。
V: このバッグのモデル名はFORTNIGHT(※2週間という意味)ということで聞きたいんだけど、2週間の旅に出る際にバッグに入れて持っていきたいものは?
C: お湯を沸かせるようにメタル製のウォーターボトル、替えのパンツ、シャツとショーツ、スマホの充電器、スリングショット、バンダナ、予備のデッキ、サバイバルガイドのノート、そして強いお茶!
V: CHROMEとコラボを行うことの魅力は?
C: ツアーだけじゃなく日常的に使う際にも頑丈で壊れなくて万能のバッグを作るノウハウを持っているところ。
V: 最近の活動内容は?
C: オークランドのDIYパーク、Lower Bob'sでANTIHERO主催のスケートコンテストを開催したばかりなんだ。レイニー・ベレスが優勝したのもヤバかった。極上のスケート、仲間との楽しいひととき、チャリで遊んだりDJをしてレゲエを鳴らした最高の1日だった。
V: 最後に現在進めているプロジェクトは?
C: いろいろたくさんのプロジェクトを抱えているけど内容はまだ秘密。ただ、The Far East Rulersが関わっていることは言っておこうかな…。
カーディエルのデイ・イン・ザ・ライフ。
カーディエルのGuest Talk。
John Cardiel
www.chromeindustries.jp
アグレッシブなスケーティングで絶大な人気を誇るも不慮の事故によりキャリアを絶たれたレジェンド。一線を離れた今なおバイクライダーやレゲエセレクターとしてリスペクトを集める。CHROMEとANTIHEROの顔役としても知られている。