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中国、台湾、日本を巡ったJACUZZI UNLIMITEDのSNAKE BITE TOUR。ブランドを率いるルイ・バレッタとジェフ・デイビスの言葉から、その真髄と情熱が浮かび上がる。
──LOUIE BARLETTA & JEFF DAVIS / ルイ・バレッタ&ジェフ・デイビス

2025.04.18

[ JAPANESE / ENGLISH ]

Special thanks_Advance Marketing

 

VHSMAG(以下V): まず、ふたりはどうやって出会って一緒に働くことになったの?

ルイ・バレッタ(以下L): ジェフはオレが彼のことを知る前にオレに会ってる(笑)。最初は面接で会ったんだ。ジェフが倉庫の面接で来たときにオレが対応したんだ。印象がかなり良かったのを覚えてる。それから4年後くらいに上司のボド(・ボイル)が新しいチームマネージャーを雇おうとしてて、ジェフの名前を出したんだ。「そいつ覚えてる! ヴァイブスが良かった」って感じだった。それでジェフが雇われて…初日に「エンゾ(・カウテラ)をクビにしろ」って言ったんだよね。ジェフは本当に任務を遂行した。それで「こいつは最高だ。完璧だ」って。まあ、これは冗談だけど(笑)。

V: それはenjoiでのことだよね? ジェフにとっては初めてのチームマネージャーの仕事だったというわけだ。

ジェフ・デイビス(以下J): そう、めちゃくちゃだったよ(笑)。チームマネージャーは実地訓練とかできる仕事じゃなくて、いきなり火の中に放り込まれる感じ。でもずっとやりたかった仕事だったから、夢が叶った気分だった。すごく楽しかったし、たくさん学んだね。

V: 残念ながら諸事情でenjoiは終わってしまったけど、Jacuzziはどうやって始まったの?

J: えっと…オレがクビになったんだよね(笑)。

L: オレらは新しいブランドをやる話を前からしてたんだよね。もし自分たちでブランドを立ち上げたら、どんなチームにしたいか、どんなやり方にしたいかって。enjoiでは、ある程度決まった枠組みに従ってたから。グラフィックとかスタイルも含めて。それでツアー中とかに「もっと違うことやってみたいよね」って話してて…。そしたらジェフがクビになった(笑)。

V: でもそのときはちょうどenjoiのツアーが終わった直後でThrasherで大きく特集されてたよね?

L: そう。確か16ページくらいの記事だった。

J: そのときのことは覚えてないな。もういなかったから(笑)。ツアー直後にクビになったんだ。

L: 2週間くらいのツアーを終えて帰ってきて、次の日にジェフがクビにされた。Dwindleじゃなくて、その上の会社からの決定。いろんな人が突然解雇されて、理由もよくわからない感じで。ジェフから「クビになったんだけど」って電話が来て、「えっ? そんな話聞いてない」ってなって。すぐボドに電話したら「オレじゃない、もっと上の決定だ」って言ってて。そこから急ピッチでJacuzziを進めることにしたんだ。ジェフが抜けたのをきっかけに、もともと考えてた姉妹ブランドを本格的に立ち上げようって。

J: オレはそのとき無職だったから時間がたくさんあって。だからブランドづくりを始めて、準備が整ったらすぐスタートできた。

V: ブランド名「Jacuzzi」の由来は?

L: これがまた面白い話でさ。ロン・ウェイリーがオレのことを「ジャグジー・ルー」って呼んでたんだよ(笑)。その頃はブランドネームの候補をいろいろ出し合っててね。

J: ツアー中も「今夜はジャグジー・ルーが出てくるかな」って冗談で言ってた。ルイの超楽しんでる別人格みたいなやつね。それがだんだん定着して、結局ブランド名になったって感じ。

V: ということは、今でいうところのJacuzziを始めるという構想は、姉妹ブランドをつくるという意味でenjoiが終わる前からあったということだよね。もしenjoiが続いてたら、JacuzziはDwindle傘下でジェフのブランドになる予定だったの?

L: ちょっとグレーな話になるけど…。Dwindleから離れたかもしれないし、残ってたかもしれない。enjoiでいろいろ起き始めたとき、自分たちには商標権がないから何のコントロールもできないって気づいたんだ。だからジェフに「自分たちで商標登録しよう」って言った。そうすればDwindleに提案できるし、万が一のときは自分たちのブランドを持って出ていける。Jacuzziは当初、enjoiの姉妹ブランドとして共存する予定だった。でもDwindle側が先に動いて全部終わらせてしまった。オレらはツアー中に名前やブランディングの案を練ってたんだけど、帰ってきたらジェフがクビ。そこからは「これが本命ブランドだ」って切り替えた。

V: なるほど。

L: だってジェフが突然クビにされたってことは、次は誰が切られるかわからない。上からのピラミッド構造の中で、チームマネージャーって一番現場に近い存在。それを切るってことは、次はライダーたちだよ。実際、ジェフが解雇された後、新しいデッキは1枚も作られなかった。在庫を売り切るためにチームをキープしてただけだった。ライダーには少し金を渡して希望を持たせる。でもそれは売れ残りを売り切るための方便。だから「これはもう終わってるな」と思って離れることにした。Jacuzziの構想はすでにあったから、すぐにスタートできたんだ。

V: 反応はどうだったの?

L: 業界に長くいたおかげで、すぐ電話して「こういう計画があって、チームもいるし、全部準備できてる」って伝えたら、みんな「やろう!」って言ってくれたよ。ディストリビューターも含めて、すぐに賛同してくれた。普通のスタートアップだったらもっと時間がかかったはず。でもオレらには信頼があった。だからブランドを始めるというより、すでに魂のあるものをリブランディングする感じだった。立ち上げもスムースだったね。

V: enjoiのエネルギーやアイデンティティを継承しようとしたの? それともまったく新しいものを目指した?

J: 全然違うものを目指したよ。enjoiの「楽しさ」や「チームの一体感」みたいな心の部分は残しつつ、それを今風にアップデートしたかった。すべてのアイデアやグラフィック、マーケティングもチーム全体で考えるようにしてる。みんなの興味や価値観が自然に反映されてるから、すごくオーガニックなんだ。だからオレたちは、そういうことにフォーカスするようになったんだ。

V: Jacuzziは、これまでの伝統的なスケートブランドとは違って、ライダーがデッキの売上の固定額ではなくパーセンテージを受け取る仕組みだと聞いたけど。

L: 仕組みはまだ試行錯誤中だけど、基本的にはそう。売れた本数に対してライダーが一定の割合を受け取る形式。ディストリビューション経由で売れると取り分は少なくなるけど、それでも昔のプロが1本売れて2ドルしかもらえなかった時代に比べたらずっとマシ。もしオンラインで直接売れたら、1本あたり5〜6ドル、多いときはそれ以上もらえる。だから、大型量販店での販売は避けたくなるし、逆にコアなスケートショップをサポートしたくなる。ショップで売れるとライダーの取り分が一番いいんだよ。要するに、これは利益のシェアなんだ。それに加えて、ライダーにはちゃんと月給も出してる。

V: 完全に新しい仕組みだね。他のブランドも続くかもね。

L: これが本当に大きな違いを生むんだ。enjoi時代にもそれを感じた。自分のシグネチャーが売れようが売れまいが気にしない連中も多かった。当時はPandaのTシャツがバカ売れしてたから、デッキの売り上げなんて気にする必要がなかった。でも今のこの仕組みなら、自分が頑張れば頑張るほど給料に直結する。ちゃんとインセンティブがある。昔はビデオパートを出せば、その後デッキの売り上げがグッと伸びて収入も増えた。でも今はビデオパートなんて毎日のように出てるし、そういう売上の跳ね方はなかなか見られない。その代わり、普段から滑ってる様子を発信したり、自分で自分をプロモーションしてる人はちゃんと反応がある。だからこのシステムはそれを後押しするものでもあるんだ。要は、個人としてのブランドを育てることにもつながるし、そういう意味で言うと、ちょっと自分勝手かもしれないけど、彼らが自分の将来のために何かを築いていく過程を見られるのがすごくうれしいんだ。まだ本人たちは気づいてないかもしれないけど、何かを形にしてる。enjoiのときは、ブランドが上にいて、ライダーはその下って感覚があった。でもJacuzziでは、ライダーの名前がブランドと同じくらいの重みを持ってほしい。ブランドがライダーを食ってしまうような形にはしたくない。ライダー自身が「自分もこのブランドの一部だ」と思えるような環境を作りたいし、実際そうなんだよ。そして、そういう「オーナーシップ」の感覚が全体を底上げしていくと思ってる。

V: enjoiの時代からJacuzziへ移行したわけだけど、個人レベルで変わったと思うことは?

L: 前はジェフと「友達」だったけど、今は「親友」になった(笑)。

V: Jacuzziを始めて2年目だけど、これまでで特に印象に残っているプロジェクトや瞬間は?

J: 毎回のプロジェクトが印象的だけど、ビデオを出すたびに「全部が形になったな」って実感がある。新しいボードグラフィックのシリーズが出るたびに、ブランドがリアルタイムで成長していく様子が見える。立ち上げたばかりの頃は全部が手探りだったけど、2年経って今は輪郭がはっきりしてきたというか、どんどん芯ができてきてる。成熟していく過程が目に見えてる。

L: オレにとって一番エキサイティングなのは、ブランドがちゃんと独り立ちし始めたこと。街でJacuzziのTシャツを着てる人を見かけても、「ルイ・バレッタのブランドだ」じゃなくて、「このブランドかっこいい」って認識されてる。つまりブランドとしてのアイデンティティができてきたってことだから、すごくうれしいね。

J: 今回のツアーでその成長を実感できたのもすごく大きかった。アパートの一室から始まったアイデアが今じゃ海外でも楽しみにされてるって思うと、本当に素晴らしいことだなって思う。

L: ジェフがenjoi時代からオレと一緒に仕事をするようになって、いろんな課題を与えてきたんだ。誰かをクビにさせるって話は冗談だけど、あえて深いところに放り込むようなことをしてた。そうやって物事の仕組みを学べるようにするためにね。当時のenjoiでは、ジェフは裏側のプロセスまで見ることがあまりなかったんだ。たとえばグラフィックがただのアイデアからスケッチになって、さらにブラッシュアップされて、デッキにプリントされて、ある日街で滑ってたら知らない子がそのデッキに乗ってる。そういう一連の流れ。それで「おお、自分が作ったものが今こうして世の中にあるんだ」って気づく瞬間がある。その感覚はマジでエキサイティングなんだよね。今のジェフはちょうどその感覚を味わってるところで、それを見るのが本当にうれしい。自分のアイデアが現実になって、それを誰かが実際にお金を払って買ってくれたと気づくときのあの表情。あの「自分が作ったんだ」っていう感覚。マジで力強いんだよ。オレはそれをenjoiで何度も経験してきたけど、今はジェフがその気持ちを味わってる。それが最高なんだ。もちろん今でもジェフにはあれこれ言うし、時にはあえて難題をぶつけたりもするけど、全部が彼にとっての学びの場なんだ。

V: ふたりは長い間一緒にやってきたわけだよね。衝突せずにやっていく秘訣は?

L: いや、ぶつかることはあるよ(笑)。でも、関係としてはすごくいいと思ってる。大きいのは、ふたりともちゃんと大人であるってことかな。スケートボードの世界は、ある意味で人が成長しにくいというか、子供のままで止まってるようなところがある。でもオレらは、どっちもちゃんと大人として接してる。怒ることもあるし、声を荒げることもあるけど、必ず冷静になって話し合って、「なんでそう思ったのか」とか、「ああ、オマエの立場もわかる。今回はそっちの案でいこう」とか、ちゃんと歩み寄れる関係なんだ。同じような価値観を持ってるし、バックグラウンドも近いから、根本的にわかり合えるんだと思う。お互いをうまく地に足つけさせてくれる存在でもあるしね。よく「いい警官と悪い警官」って例えをするんだけど、ライダーがやらかしたときはオレがまず「オマエ、やっちまったな。ここが問題だった」って言う役で、ジェフが「でもこうすればもっと良くなるよ」ってフォローに入る。そういう風にいいバランスが取れてるんだ。一番大事なのは…これは本当に大切なんだけど、お互いにエゴがないってこと。過去にいろんなプロジェクトで他の人とも組んできたけど、結局うまくいくかどうかを決めるのはエゴなんだよね。でもオレたちの場合、「これはオレのアイデアだ!」とか「これはオレの手柄だ!」みたいなことを言う人間がいない。誰も手柄を欲しがってない。これは誰かと一緒に仕事する上でマジで大切なこと。誰かが「全部自分がやった」って思い始めたら、もうその時点で壊れていくからね。オレらはただ、これを一緒にできてること自体にワクワクしてるし、「みんなが気にかけてくれてる」ってだけでうれしいんだよ。今でも新しいライダーがチームに入るときなんて、本当に最高の瞬間だと思う。「オレたちのアホみたいなアイデアに乗っかってくれるの!?」って(笑)。そうやってワクワクし続けられる限り、オレたちの関係が壊れることはないと思ってるよ。

オレたちは「仲間」なんだ。みんなが気持ちよく一緒にいられるか、それが一番重要
ジェフ・デイビス

V: チームに新垣碧己がいるよね。彼のどこに惹かれたの?

J: 碧己に初めて会ったのはタンパだったんだけど、すぐにチームに馴染んだんだ。当時はまだenjoiにいた頃で、Tampa Amに行くツアーの途中だったんだけど、彼は言葉の壁があっても関係なく、ずっとオレたちと一緒にいた。それこそオレたちがチームライダーに求めてる最大の要素なんだ。もちろんスケートの実力も大事だけど、それ以上に重要なのは、チームの他のメンバーとうまくやっていけるかどうか。結局、オレたちは「仲間」なんだ。みんなが気持ちよく一緒にいられるか、それが一番重要なことだと思う。

L: 本当にそう。それはオレのバックグラウンドから来てる部分でもある。30年近くバンに乗って旅してきた経験からすると、「バンに同乗できるかどうか」がマジで大事。チームライダーとしてどうこうじゃなくて、単純に人として一緒にいて楽しいかどうか。たとえば、隣に座りたくないヤツがいたら、4時間のドライブも地獄だし、2週間のツアーなんて永遠に感じる。でも隣にいて楽しいヤツ、冗談言い合ったり笑ったりできる相手がいたら、時間なんてあっという間。そういう空気が一番大事なんだよ。ジェフも言ってたけど、碧己は元々Advance Marketingのフロウライダーだったんだ。だから名前は知ってた。でもジェフが「マジでいいヤツで一緒にいると超楽しい。みんなも気に入ってる」って言ってきて。それがさっきの「エゴがない」って話にもつながるんだけど、オレはジェフの意見を信頼してる。ヤツが「本物だ」って言ったらオレはもうそれでOK。オレは「自分がヤツをチームに迎えた」って言いたいわけじゃない。ジェフがOKなら「よし、じゃあ迎えよう」って感じ。それでJacuzziを始めるときから碧己を迎えようって決めてた。みんなヤツのことを心から応援してるよ。

V: Jacuzziはenjoiと同じように、見ただけで「これはJacuzziだ」ってわかる強いビジュアル的な個性があるよね。それはどうやって生まれたの?

L: オレが何か描くと、ジェフが「それenjoiのグラフィックっぽい(笑)」って言うんだ。それで「くっそ〜!」ってなる(笑)。それでジェフが描いたものを見ると、「ああ、これこそJacuzziのグラフィックだ」って。

V: じゃあアートワークはジェフが主に担当してるんだね。インスピレーションはどこから?

J: 基本的にはオレたちが好きなものや気になったもの全部。

L: 普段から写真を撮ってはお互いに送り合ってる。それで「すげえかっこいいな」って盛り上がるんだけど、「でもこれは今まで売れなかったパターンだよな…」って思って止めることもあるし、逆に「最高!」ってなることもある。結局、それらの中からベストなものを見つけ出す感じだね。ジェフはそういうちょっとしたアイデアやインスピレーションの欠片を拾って、そこからちゃんとコンセプトに落とし込んで、最終的にデッキに落とし込むのが得意なんだ。完全に彼の持ち味。でも彼の隠れたスキルは編集だね。最初は知らなかったんだけど、実はジェフに嘘をつかれてたんだ。今回のツアーで発覚したんだけど、「最初のビデオを作ったとき、編集できるって言ったけど、実は一度もやったことなかった」って。でもあのクオリティを見ると、マジで編集のスキルがすごいと思う。経験ゼロであんなにうまくやれる人はなかなかいないから(笑)。

 

V: ブランド2年目で今は日本に来てるけど、このツアーの後に何か予定は?

L: 今回のツアーを通してみんながどんどん映像を撮れてるのを見て、「フルレングスのビデオを作ろう」って決めた。最初はそんな予定じゃなかったけど、チーム全体の熱量がすごくてさ。誰かひとりがトリックを決めたら、他のメンバーも触発されて、その日だけで7トリック撮れたりとか。今なら帰国した時点で、もうしっかりした土台ができてると思う。もちろん、並行して小さいプロジェクトも進めてるけどね。でもJacuzziは誰かがフロリダでパートを撮って、別の誰かがカリフォルニアで撮って、あとで全部編集で繋げるみたいなスタイルじゃないんだ。オレたちは「みんなでいる」ことが重要。撮影のときにその場にいて、お互いに刺激を与え合ってる姿を見られること。それこそがJacuzziの本質なんだよ。ジェフも言ってたけど、オレたちは本当に一緒にいたいと思ってる仲間の集まりだから、誰かの映像をあとで見せられて「すごいね」ってなるより、現場でその瞬間に立ち会いたい。最近のスケートビデオはバラバラに撮って編集でまとめるチームが多いけど、オレたちは違う。チームの中でエネルギーがちゃんと繋がってるのを感じるし、だからこそやる意味がある。それがJacuzziなんだ。全員が一緒にこの旅に出てる、そういう実感が大事。だからこそワクワクできる。

オレが毎日頑張れたのは、「みんなの夢を叶える手助けをしたい」って思ってたから
ルイ・バレッタ

J: まさに人生のしおりみたいな感じだよね。自分たちの大切な仲間たちが誇りを持てる作品を作ってる。その過程を見届けられるっていうのが最高の瞬間なんだ。

L: Jacuzziを本格的にやるって決めたとき、ジェフに言ったんだ。「これはオマエのためでもないし、オレのためでもない。これからたくさんエネルギーを注いで、ストレスもあるだろうけど、自分たちが何のためにやってるのかを見失わずにいよう」って。オレにとってその理由はシンプル。夢を叶えるためなんだよ。enjoiのときもそうだった。いろんな素晴らしい瞬間もあった。でも結局、オレが毎日頑張れたのは、「みんなの夢を叶える手助けをしたい」って思ってたからなんだ。今回のツアーでも、参加してるメンバーのうち7割くらいがアジアに来たのは初めてなんだよ。それだけでもすごい経験だろ? 自分が想像もしてなかったような場所に来て、人生で一度も経験しないかもしれなかったことを体験してる。それだけでも、もう夢の一部が叶ってる。そして最終的に、みんなの夢はプロスケーターになることなんだ。だからその夢を叶えるための舞台を作ってあげたいんだ。もちろんオレとジェフにとってはしんどいときもある。「今はやりたくねぇな」とか、「この電話とりたくねぇな」って思うこともある。でも、やるんだ。それが大事なんだよ。オレがジェフにいつも伝えてるのは、「このブランドの一部になるってことは、目的の一部を背負うってこと」って。オレたちにとっての目的は夢を叶えること。それがJacuzziのすべてだ。

J: そう、それがすべてだね(笑)。

 

Louie Barletta @louiebarletta

カリフォルニア州サンノゼ出身。年齢非公開。ユニークなアイデアとアプローチで魅せるスケートヒーロー。ボウル型のヘアスタイルから脱却しJacuzzi Unlimted(@jacuzziunlimited)をスタート。

Jeff Davis @jeffdavis__

enjoiの元チームマネージャー。Dwindleの混乱でenjoiが消滅した現在はJacuzzi Unlimitedを盟友ルイ・バレッタと運営中。

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  • SAL23 - etnies Skateboarding