新年あけましておめでとうございます。話は2024年末、忘年会シーズンにプチフェイキーするんですが、久しぶりのハンマーをメイク(当社比)。かれこれ10年以上ぶりに会う地元の同級生と新宿で合流し、近況報告だアイツ今どこで何してるだ…積もる話に花を咲かせていると終電の時間もオーバー。しかしここまでは想定の範囲内。あとひとつ遅い電車に乗り込めば、プッシュで帰宅可能な自宅数駅前に行くことができます。約12キロのこの距離は以前にもメイクしているので、道路の状況や身体への負担がどれほどのものかってこともインプット済みであります。急いで会計を済ませ、忘年会で集まった数名は各々帰路につき、僕も少し余裕を持って本当の終電に乗り込みました。
しかしどのタイミングだったのだろうか、空いた席に座ったのが運のつき。気がつきゃ寝落ちし起きた頃には乗り換えのため降りているはずの駅のひとつ先の上野駅。どうあがいても目的の電車には乗ることができません。大人しく始発を待つべくネカフェを探し、数件回ってみるもどこも満員。自分みたいな境遇の者が多くいたに違いない…となると、身体へのダメージと引き換えに30kmの道のりをプッシュで帰るか、1万5000円前後の出費と引き換えにタクシー or ビジネスホテルである。
自分のことを知る人なら、自分がどっちを選択したかなんて容易に想像できるはず。えぇ、30kmをプッシュで帰りましたとさ。「これも経験」と自分に言い聞かせつつ、その半分は好奇心みたいのも確かに存在してました。そんなひたすらプッシュ帰宅のいいところって、気になるスポットをチェックできること。車では幾度となく通り過ぎ、なんとなく目をつけていたスポットの細かい部分までチェックできること。言うまでもなく、車移動だけでは気がつくことのなかったスポットを発見することも多々あります。なんとなく曖昧でぼんやりしている地理、土地勘みたいのも、点と点が繋がってよりハッキリと見えてきます。そして何より目的地に着いたときの達成感、これに尽きます。
3時間以内での帰宅を目標にプッシュをしてみましたが、ちょっとオーバーしてしまい3時間と7分の旅。平均時速は9.6km。これでだいたい自分はどれほどの速度でプッシュしてるかってのがわかりました。深夜の1℃という気温は、ひたすらプッシュしていると適度に温かく感じられる程度。またその先3日間ぐらいは筋肉痛 or 風邪でも引いてロクに動けないことも覚悟していたのですが、平常運転で年末年始を迎えることができました。オレの丈夫な身体にビガップ! ひとつ反省点といえば、次はもっとデカくて柔らかいウィールのクルーザーでやるべきだったかなと。いや、そりゃもう2度とやりたかねーけどさ(笑)。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)