頭を守るためかファッションのためか、はたまたその両方か。キャップ、ニット帽、ハンチングにハット…我々スケーターの頭部は何かと被り物で覆われていることが多いです。常日頃そうだとは思っていましたが、別にスケートするわけではない友人から見てもやはり、スケーターの帽子着用率は高く見えるそうです。ちなみに僕の場合は「髪をセットする必要がない」から。たまに友達の美容師にカットしてもらう以外は基本自宅にてバリカンやスキバサミでテキトーに。帽子で覆ってしまえば多少ヘンだって、どっちみち隠れるからあまり気にする必要がないのです。
それまで無縁であったカズアキ少年が帽子に興味を持ち始めたのもスケートボードを手にしてからのこと。雑誌やビデオで目にするスケーターはなんだかかっこいい帽子を被っていることが多く、それに影響され自分も被るようになったのも自然な流れかと。親におねだりして買ってもらったElementのキャップを(ナナメにw)被った頃から、自分がスケーターである自覚すら持つようになった気がします。途中ファッションパンクスを拗らせていた頃に髪の毛をおっ立てていたこともありましたが、近所のコンビニに行くときですら基本的に僕の頭には何かしらの帽子が乗っかっている。帽子のあれこれはもはや生活必需品になっております。
とは言っても僕とは真逆で基本的に帽子を被らない、被っているイメージがあまりないスケーターも一定数いるわけで、彼ら的には「自分は帽子があまり似合わない」「帽子、邪魔」とかっていう、自分なりの意見があったりするものです。必然的に素の頭、髪をさらけ出すことになるのですが、それはそれで「堂々としててイイなぁ」とも思うワケ。ヘアスタイルもさまざまありますが、それらを帽子で隠したり誤魔化したりするでもない様子はどこか大人の自信や余裕といったものが感じられるのです。最近イケてると思うのはパリッとしたオールバックがよーく似合うスケーター。最近のサミー・バカやジェイソン・アダムスやら、そもそものスケートやライフスタイルがド渋なのは言うまでもありませんが、ここ日本でそんなイケてるオールバックをキメたスケーターをお見かけすることはそうありません。誰かやってよ…って、帽子依存症の自分は他力本願で見ていることしかできませんが…。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)