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プロショップ至上主義宣言
──安定のショップとは

2020.09.25

 スケートショップは安定のスタッフ(またはオーナー)がいるところに限る! 失礼、つい力み過ぎてしまいました。もう少しトーンダウンしましょう。スケートショップはやっぱしイケてなきゃダメだ!! というのも、ギアやシューズ、工具からアパレルまで、スケートの必需品は基本的には専門店、つまりスケートショップにてお買い物するほかありません。置いている商品のセレクトにもショップ従業員の意向、つまり好き嫌いも反映されているはずなので当然、何から何までフルラインナップで取り揃えたショップというのは見たことがありません。ですのでそんなショップ従業員のスキルや経験、知識に基づいた品揃えの中から客は欲しいものを買っていくことになります。当然イケてるアイテムが豊富なところだとそれに影響を受ける客も増え、それがそれぞれのスケートにも反映され、やがてはローカルのカラーになっていくことでしょう。それを先導する役割を担うショップ、並びにスタッフはやっぱりわかっている人がやるに越したことはありません。
 もしショップが買い物をする場でしかないのであれば、とっくに実店舗はネットショップに駆逐されていることでしょう。しかし実際にはそうならず長年続くところがあったり新しくオープンするところがあるのは、やはり活きた情報が交換される場として機能しているからではないでしょうか。実際に最新ニュースをショップで入手することも多々あります。影響力のあるショップスタッフは経験や知識はもちろん、日本各地のつながりの幅も広かったりするので、そこに集うローカルも各地に出向きやすかったり、フックアップされやすかったりという大きな利点もあるのです。
 さて、先日のシルバーウィークに僕は初めて四国へ。新型コロナウイルス禍の真っ只中、この春オープンした愛媛のBG Skate Shopにもお邪魔させていただきました。このショップを手がけるのはブタゴリラこと宮内拓也。僕らを温かく迎え入れ、寝場所を確保し、一緒に動ける仲間を紹介してくれました。ナイスな飯屋にスケートスポットのアテンドでは「ここは誰それがこんなメイクしてる」「まだ映像には出てないけどこんなスポットがある」といった情報提供も抜かりがありません。さらには連日のスケートで身体がボロボロの僕らを労り、地元の名物温泉まで案内してくれるのだから心強い。そんなブタゴリラのBG Skate Shopにはオープン同時からお客さんで賑わい、早くも安定のショップとして地元スケーターの心の拠りどころになっているかのようでした。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 





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