日々の生活ルーティンのひとつとしてスケートの情報収集、動画を観たりするのですが、ここVHSMAGでも紹介されていたジェイミー・フォイの映像に釘付けとなってしまいました。いや、「映像に釘付け」というと少し語弊があるのでしょう、どちらかといえばそのBGMに注目…耳を傾けていたのでした。
このBGMで使用されている曲、オーバー30な世代では「ヒデ〜オ、ヒデ〜ェオ!」のあの曲として頭にインプットされているのではないでしょうか? その「ヒデオ」とはアメリカのメジャーリーグで活躍した野茂英雄投手のこと。プロ野球選手としての活動のフィールドを日本からLAドジャースへと移し、トルネード投法からのフォークボールを武器に大活躍した背番号16。「日本人がメジャーリーグで活躍できるわけない」という固定観念を見事に払拭。彼を嚆矢として、メジャーリーグでの日本人選手の活躍は今に続くのです…と、ろくに野球を経験していない僕がカンペ無しでこれだけのことを知っているのです。それは当時その活躍が大々的に報じられていたからでもありますが、もちろんそれに値するだけの偉業を残し、僕らを歓喜させたからに他なりません。
野茂英雄の活躍から25年ほど経ったでしょうか。「海外で活躍できるわけない」。そう思われていたはずの日本人スケーターが今、たくさんの活躍を見せています。堀米雄斗を筆頭に大規模コンテストで、また海外ブランドやそのライダーたちと蜜なコミュニケーションを取り、国内の活動だけでは収まりきれないスケーターの数がぐっと増えました。特にオリンピック候補のスケーターともなれば連日大手メディアにも登場する世の中となりました。彼ら彼女らの活躍は子供たちにいい影響を与え、やがて大人になっても記憶に残っていくことでしょう。野茂英雄の活躍を忘れていない僕らのようにね。
話を戻すと、ジェイミー・フォイのパートのBGMは当時「野茂英雄のテーマ」として海外で、そして日本ではディアマンテスというバンドにより日本語verがヒットした曲の元ネタなのでした。BGMに気を取られ、思いを巡らせているうちに本来「ヤッべ〜っす!!!」ってなるはずの映像は最初頭に入ってこず…。いえいえ、落ち着いて再度観てみるとわずか2週間半でエグいことやってのけてますんで、まだの方レッツプレイ。こりゃ、ヒデ〜よ!
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)