長引く今回の新型コロナ騒動、大都市圏を中心にいまだスケートパークは軒並みクローズ中。そこでストリートに出てみたり、お手製ボックスやジャンランを設置しニュースポットを爆誕させてみたり…なんて様子がインスタグラムを通して見えてきます。パークがなくても試行錯誤しスケートに明け暮れたひと昔前の日々に戻ったようで、なんだかホッコリ、ニンマリ。パークのクローズごときでスケーターの動きが沈静化されることはないのだと実証されたようにすら思います。
とは言えやはり自粛ムードもまだまだしばらくは…といったところでしょうか。自宅待機で自分を見つめ直す時間もぐっと増えたであろう昨今、スケーターもそうでない方々も、「#●●チャレンジ」的なポストが多く見られます。指名を受けた人がそのお題のアンサーを投稿し、次の人へとバトンタッチしていくアレです。僕はどうもアレが苦手でね。そのためにフォルダをほじくり返すのも億劫、その億劫さを次の人にバトンタッチするのも申し訳ない気分。「このメールを24時間以内に5人に回さないとあなたは呪われます」的な昔流行したチェーンメール(死語w)が形を変えて復活しただけのようにも思えてなりません。そんなインスタの#●●チャレンジは最近出てきたものではないにしろ、このコロナ騒動で一気にタイムラインに溢れかえり、自分もバトンを渡されるとなるとどうも疲れてしまう。スルーしたところでチェーンメールと違いそれが可視化されてしまうのだからよりタチが悪い。かと言って自分は乗り気にはなれず、友人らから回ってくるバトンは気持ちだけ受け取り、全部スルーさせてもらった次第。自分の意見を曲げないと言えば聞こえがいいのですが、要は協調性のない人間の戯言ですので、それも暖かい目でスルーしてやってくだせぇ〜(笑)。
そんな僕の意見ですが、同意してくれる人も一定数いるはず。回されてきたお題に答えるためにスマホのフォルダを掘り下げてはなんだか釈然とせずにいる諸君。ベッドに寝転がって不毛っているくらいなら新しいスポットでもシークしに行きましょう! 見つけたスポットを投稿し拡散するほうがよっぽどイケてるぜっ! 悪天候や家庭の事情で外に出づらくステイホームを持て余している方も、ここVHSMAGが最近“Skate Video Index”なるページで過去の名作ビデオを年代別にアーカイブしてくれている。懐かシットから知らなかった作品まで、在宅ビデオ学習に励むほうが有意義だぜっ! ホ、ホントは自分もパスされたバトンに応えようとしていたのですが、アレコレ考えているうちに投稿する機会を逃し、後に引けなくなったため結局全部のお題をスルーしただけってのはまた今度、スポットで会ったときにでも話しましょうねぇ(汗)。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)