連日報道が続く、バカッター aka 各種の炎上案件。ここ最近の騒動に端を発してからは、数ヵ月前にアップロードされ、忘れ去られていたはずの身内の悪ふざけまで掘り返されては新たな炎上も起こっているところです。氏名や自宅、学校や勤務先まであっさり特定され、周りに甚大な迷惑をかけてしまう。自分のこれまでの投稿に炎上しそうなものは思い当たりませんが、それもつい勘繰ってしまうようになりました。炎上中の本人や家族が社会的制裁を受けるのを見ても飯がウマく感じることはありませんが、「不用意な言動には気をつけたい」と思う今日この頃。明日は我が身っす。たまに毒を吐くこのYo! Chuiだって噛みつかれる可能性も否定できません(笑)。
炎上案件が「正義を盾にすることで引き起こされるバッシング」であるのなら、どうも引っかかるものが。そうだ、ストリートスケートだ。僕らを目の敵にするヘイターや警察に通報する人の行動原理も彼らの正義を振りかざした結果ってのも少なくないパターン。ストリートで滑っている様子が何者かにより撮影され、TVなどでは「迷惑スケートボーダー」として叩かれます。またよくありがちですが「警察やセキュリティをおちょくってこれ見よがしにアップする」なんてのも炎上騒動を楽しむ正義マンにとって格好のエサともなりかねません。こうした中、昨今の動向として、ストリートスケートが原因で賠償請求をされるとかって話が次々聞こえてきます。なんだかこの国でストリートで滑ることができるのもいよいよ時間の問題となってきた気がするというか。
そんなところですが、僕が心の中で憂慮していることをあるスケーターがインスタグラムで代弁してくれているのを発見。「これまでネット上でスケーターの動きを見ているのは、良くも悪くもスケーターまわりくらいしかいなかった。これからはスケーター以外の目に触れることも増えていくだろう」と書いてありました。またその上で、「当たり前にオンラインで無料で見れていたスケートビデオなんかも、有料になる時代が来るかもね」と。もちろんこれは、有料という形になることで万人の目に触れることがなくなり、むやみに炎上することへの対策となり得るということ。
スケートビデオを有料で観る時代か…。もしかするとビデオのみならず、情報を発信するスケートサイトも有料となる時代がやってくるかもしれません。いや、法外な価格でもない限り全然いいと思うんです。そもそもVHSテープやDVD、雑誌など「お金を出して情報を買う」時代もひと昔では当たり前だったので。またそれにより頑張ってるスケーターがより潤うことだってできるはず。仮にもそんな有料化が現実となった場合には、無駄なYouTubeチャンネルみたくイケてないものが淘汰され、リアルでイケてるビデオや情報を発信するものこそ生き延びていく世界であって欲しいと願うばかりっす。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)