スケートボードのある生活。似たようなものだとスノーボードにサーフボード…といろいろありますな。時に3Sといった呼ばれ方もされますが、まぁどうでもイイや。スノーボードは10年以上前に行ったきりだし、地元は海に囲まれた環境にありながらサーフボードに乗ろうと思ったことは一度もありません。「興味がない」と一蹴するのは簡単ですが、逆に「興味を持つ心の余裕すらないのかね?」と自分が小さく思えたりもする今日この頃。あぁ、僕は単なるスケーターのひとりに過ぎないんです…でも、それでイイ。
そんなことはさておき、ボーダー柄の似合うスケーターについ目がいってしまいます。ロングスリーブやセーター、稀にポロシャツなど、上手く着こなすスケーターってやっぱりかっこいい。シンプルながらどこか毒々しさも感じさせてくれるのも◎。僕の10代の頃の憧れはコーリー・ダッフェルにジェフ・ロウリー、TNT、パトリック・メルチャー。また地元で早くから活躍していた三世や門馬ヤスと言った大先輩らが着こなしているのを見て自分もボーダー柄のシャツを探し回ったもの。彼らはロックやパンクなテイストでボーダー柄を着こなし、それはタイトなパンツにもよくマッチしていました。2000年代後半に細身のパンツが流行したのですが、彼らはもっと前からそんな出で立ちでビデオに登場し「パンクスケーターここにあり」と存在感を示しておられました(でも'90年代まで遡ると太いパンツ履いてるよね)。もちろん、今ではルーズな着こなしのかっこよさもわかるようになりましたが。
数少ない、自分の持っているなかでお気に入りのボーダーものは緑とオレンジの派手めなセーター。以前に山形の寒河江パークに滑りに行ったときのことですが、テントで野宿する夜は寒く急遽手に入れたもの。近くの温泉施設のお土産屋さんで見つけたそのセーター。ワゴンセールだかでわずか1000円で買うことができたのですが、おそらく婦人服ながらサイズ、カラーともにドンピシャ、それを着用し夜の寒さを少しだけ凌ぐことができました。以来かれこれ8年以上も愛用しているのですが、つい先日も仲間と出かけたストリートでそのセーターを着て撮影し、思わぬ場所で納得の映像をゲット。それはなんだか10代の頃に見ていたスターたちにちょっと近づいたような気がして、そのセーターのおかげもあってか暖かい気持ちで帰途につきました。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)