STORE
VHSMAG · VHSMIX vol.31 by YUNGJINNN

POPULAR

YUHEI IWAMOTO / 岩本悠平

2024.11.06

72時間

2024.11.04

EAT, PRAY, SLAM

2024.11.07

TACTICS SAPPORO OPENING EVENT

2024.11.05

SKATE OR RAP

2024.11.01

VENTURE - ERIC KOSTON V8

2024.11.01

JOETARO SAITO / 齋藤丈太郎

2024.11.01

SSTR TOUR

2024.11.01
  • X-girl

SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2023
SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2022
MIXXA - VANS

日本は今日も平和です
──とばっちり

2024.02.09

 電動キックボードの利用者をあちこちで見るようになりました。少し前まで珍しい乗り物でしたが、今や幅広い年代が颯爽と街を行き来しています。電動キックボード自体は特に新しい乗り物というわけでもなく、自分も高校生の頃に地元の催し物で試乗したことがあります。思いの外乗り心地が良く、スピードも出すことができ、ラクに移動できるんですな。ぶっちゃけ「ちょっと欲しい!」と思ったくらい。当然、当時より性能がアップしているはずで、またシェアリングの概念も当たり前となった今日、都市部で利用者が急増中。普段生活していて気に留めることもありませんでしたが、渋谷区や目黒区ではコンビニの数よりそのシェアポートの数の方が多くなったというのだから驚き。車や電車移動よりも経済的・効率的な都会の乗り物といったところでしょうか。デッキを担ぎ、電動キックボードでスポットを回るスケーターの姿もちらほら。「そこはスケーターなんだからさ、プッシュしようぜ!」って思ったりもするんだけど、プッシュによる疲労や時間ロスを考慮すると電動キックボードで徘徊する方が生産的だったりもするのでしょう。
 電動キックボードの利用者急増の裏で、事故の数も増えているのはニュースなどが伝える通り。昨年起きた初の死亡事故に続き、先日もバスとの死亡事故に加え、ひき逃げ事件が起きてしまったようです。法律が改正され、より手軽に利用できるようになった矢先の出来事。法律の改正についてこれを機に調べてみると、その利用に関していくらか条件が緩和された感が。16歳以上で乗ることができますが、それまで必要であった運転免許は不要に。また必須であったヘルメットは任意(努力義務)に。制限速度は時速30kmから20kmまで落とされましたが、時速6km以下であれば歩道でも乗ることが可能に。規制緩和により手軽に利用できるようになった分、その危険性の認識も薄まり、事故も急増しているのかな。街中ですっごいスピードで走ってく人とかたまにいるもんね。スケーターがフルプッシュするよりもずっと速く、「アイツ危なっ!!」って思うこともしばしば。国外のことではありますが、フランス・パリでは事故の増加を背景に電動キックボードのレンタルが禁止となったようです。
 さて国内ではどうなっていくんでしょうか。このまま事故が増え続けると、いったん改正された法律もまた変わり、規制が強化される可能性だってあるわけです。実際そう望む意見だって少なくありません。不安なのは、電動キックボードに便乗してスケートボードがそのとばっちりを喰らうこと。そこらをプッシュするのにヘルメット着用を強制されることなんてことになれば目も当てられません。また歩行者を巻き込んだ事故なんてのもあってはならないこと。スケートボードにはハンドルがなく操縦が難しくなる分、乗る人だって選ばれる。選ばれた僕らスケーターってのは、個人的にスラムして怪我をすること以外は、特に街中での不要な事故など起こさぬよう努力義務がありますね。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 



  • NB Numeric: New Balance
  • THRASHERxSANTACRUZ