Monster Energyが突如フルレングスビデオを発表。各シーンを牽引するトップライダーはもちろん、無名ながら一級品の滑りの持ち主であることが一見してすぐにわかるライダーの数々が登場しています。Monsterは日本でも大きなシェアを誇るおなじみのエナジードリンクメーカー。自分が初めて飲んだのは海外に出かけたときのことで、その頃日本といえばまだそこまでエナジードリンクは浸透していませんでした。今から10年ぐらい前でしょうか、海外ではフレーバーやサイズ展開の多さに驚きつつ、毎日あれこれ買い試しておりました。そんなMonsterも日本で展開されることとなり、喜びに涙したのを思い出します。
しかしフルレングスビデオの発表には驚かされました。既出のクリップもあったとはいえ40分強という、このご時世にしては比較的長め、しっかりと作られた映像作品なのですから。エナジードリンクメーカーがかつてこれだけの映像作品をリリースしたことってあったでしょうか? 個々の契約ライダーのパートやライフスタイルに焦点を当てた映像、また協賛しているビッグコンテストの映像なんかはこれまでに数多くアップされていますが、今回の『Side Mission』はそれらとは一線を画す作品といって間違いありません。スケートの映像をメインにその場の副産物的に撮影された街中の様子、スケーターのおふざけからエンドロールに至るまで、コアなスケートブランドのそれと比べても遜色ないビデオの作りになっているのが何よりも驚き。コンテスト等の機会では目についてしまいがちな、メーカーのロゴが主張するシャツや帽子もむやみに登場することもなく、あくまで自然体な感じに見受けられるのもなんだかグッド。
エナジードリンク業界のスケートシーンへの参入の仕方って、ビッグコンテストのスポンサーや所属ライダーとの契約だったりってのが一般的なイメージであるはず。もちろんそこには莫大な予算がかけられていて、スケートシーンに対してかなりの貢献となっているのですが、本作を通してよりコアなサポートのやり方を打ち出してきた印象です。何よりもスケーターが最も自身を打ち出せる、映像で魅せられる機会がそこに用意されているのですから。
余談になりますが最近、極力甘いものを断っている自分。特に理由もなくファッションヴィーガン的ノリで始めてみたに過ぎないのですが、日々の甘い物我慢、甘党の自分でもびっくりするぐらい上手く継続中。しかし応援の意味も込めて、久しぶりにMonsterを飲んでみましょうか。チートデイ、チートデイ♪
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)