STORE
VHSMAG · VHSMIX vol.31 by YUNGJINNN

POPULAR

ASSINATURAS 2

2025.02.24

WEEKEND - RYUJIN

2025.02.25

NICKY / ニッキー

2025.02.26

PLANT PRIDE

2025.02.21

MAPLE PIZZA

2025.02.25

ADIDAS SKATEBOARDING /// SUPERSTAR ADV × FELIPE GUSTAVO

2025.02.20

T19 - CONTINUE VERSION

2025.02.25

バンタン卒業制作展 2025

2025.02.21

ASSINATURAS 2

2025.02.24

WEEKEND - RYUJIN

2025.02.25
  • X-girl

SKATE SHOP VIDEO AWARDS 2024
ADIDAS SKATEBOARDING /// TYSHAWN II

SAVE KOMAZAWA
──危険水域

2025.01.31

 自分は地方出身なので、初めて東京に滑りに来た頃なんかにそれまでビデオや雑誌で見かけたことのあるスケーターと実際に出くわすと、ちょっと驚き、嬉しく思った記憶があります。今やこっちでの生活も長くなり、有名どころのスケーターを見かけたり、同じ場所でセッションしたりっていう機会も珍しくなく、そんなちょっとした感動はすっかり薄れてしまったものです。たとえばこれを見ているアナタが地方に住んでいて今度東京に滑りに行く際「ワンチャン有名なスケーターとか見てみたいなー…」なんて思っていたとするのであれば、都心からのアクセスも良好な駒沢公園のパークに行くことをオススメします。そこでは誰かしらの有名なスケーターをほぼ毎日のように見ることができます。その近くに住む人はもちろん、そうでない人もフラッと滑りに来るところ。運が良ければ世界に名の知れた海外のスケーターがバリスケしてるのだって見ることもできます。特別広くもなければ真新しい作りのパークでもないのですが、そこは有名無名問わず、スキルやスタイル、生活様式も多種多様なスケーターで常日頃賑わっています。そこは単に滑る場所ではなく、スケーターとスケーターが交流する場所、コミュニティができる場所としても大きな役割を果たしています。
 さてここまで読んでみて、またSNSで情報も拡散されているのでお気づきの方も多いことでしょう。そんな駒沢公園のスケートパークが閉鎖の危機にあります。残念なことに、この原因を作っているのはそこに集まるスケーターに他なりません。禁止されている園内での滑走、またそれが原因となり他の公園利用者と接触したり危険に晒してしまうこと、喫煙場所が守られないこと、ゴミが散乱していること。日常的に存在していたこれらに対する苦情も重なり、ついにパークの死活問題にまで発展してしまったということです。僕個人の目線で言うと一番ひどいのはゴミの放置。外にある休憩所にはパーククローズ後に大量のゴミが散乱しているのです。すぐそこにゴミ箱が設置されているにもかかわらず。逆にそれでいてよく今までパークが存続していたねってレベルです。駒沢ローカルOGであるウラさんのインスタのストーリーにアップされていた「ヘイター、ヘイターって言うけど、その原因を作っているのはスケーターなんだよね」って言葉がなんだか自分も心を刺されているようで、痛い気持ちです。
 そして自分にも心当たりがないかと言えば、決してそうとは言いきれない。パーク出入り口にある広場、そこがちょっとしたフラットの練習に調子いいんです。ということもあり駒沢パークに行った際、クローズ後の日没までの少しの間、「歩行者にぶつかる・ぶつける可能性があるときはやらない」「近くのゴミは片付ける」をマイルールに「ちょっとの時間だから大目に見てよ」と滑ることも多々ありました。それがパーク閉鎖への可能性に加担したのであれば申し訳なく思うところ。すみません。なお、この問題が表沙汰になりSNSで拡散されてからは一気に利用者のマナーも改善されたとのこと。なんだよ、やればできるじゃん! 元々ただの広場だったところにスケーターが集まり、滑ってもいい場所となり、ちゃんとしたパークになったという歴史の長い、都内スケートシーンの要衝。現在はいつ閉鎖されてもおかしくない危険水域。利用者のとても多い駒沢公園だから、その危機的状況も一気に拡散されましたが、これも氷山の一角に過ぎないはず。スケーターの居場所をスケーター自らの手で失う前に、信頼を再構築していくのが我々の目下の課題ですね。

—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 





  • JOYNT
  • VANTAN