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目指せグリップジョブ職人
──デコ車

2023.03.03

 デッキは特に決まったサイズや形のものに乗るわけでもなく、ブランドもだいたい行き当たりばったり。その時々で手に入れたものの感触の違いを楽しむ派です。もう何年も、というか始めたての頃からそのスタイル。それは今よりお金のない頃、どうにか買えるのはセールデッキぐらいで、サイズ等を選別する余地がなかったことの名残りっす(ショップのみなさま、あまりお金を落とせずでスミマセン…)。とある上手い人が言うには「デッキはいつも同じのに乗るのがベスト、それが一番上達しやすい」。また別の人が言うには「どんな板も乗りこなせるのがかっこいいのは当然だが、自分の体型に合った板を選ぶのが最も合理的。比較的小柄な日本人には細い板が合う」とのこと。ですが、身体に染み付いたそのクセはそう簡単に抜けそうにございません。自分の乗ることとなった板が乗りやすければラッキー、そうでなければ手懐けるのに精一杯、上達はその次のお話。そんな感じです。
 ついでに言えばグリップテープもブランドにこだわりはないのですが、強いていえばあまりプリントなどが入っていないものを選択。しかしこだわるところといえば「グリップジョブ」を施すこと。切り込みを入れたり、何かしらの文字や図柄を入れてます。逆に何もなし、無地のような状態だとどうも落ち着かない。こんな性分なので、もし僕がスケートボードじゃなくてクルマにハマっていたのならビッカビカにデコった改造車で珍走していたことでしょう。
 話がそれかけましたが、グリップテープに施すイタズラ書き。ペン、スプレー、ペンキ、etc…いろいろ手段があるわけですが、自分は油性ペンや修正ペンを使うことが多いです。毎度満足にいくことなく下手の横好きな空振り感に苛まれ、時間の無駄だとわかっていながらやってしまう。実験的にあれこれ違う種類のペンを買って描いてみるのですが、インクがかすれやすかったり、少しペイントしただけで1本ダメにしちゃったりと最近は不発系が多いっす。子供のお絵描きに毛が生えたレベル、趣味の域を超えるなんてこともない遊びみたいなラクガキを入れるぐらいならシンプルにオールブラックの方がクールな気がするのですが、それでもなぜだか板への愛着は増すのでおます。
 そうそう、関係ないですが、僕と同い年スケーターのポスカ、じゃなくてマッキーが先日、長いこと勤め上げたスケートショップHighsoxを卒業、それを祝うと同時にMxMxMから自身のファーストシグネチャーが発表されました。東京を離れるようですが、そこでまた新たなムーブメントを起こしてくれる予感。応援しているぜっ!

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




 

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