気温30度半ばを推移し、もともとフラフラの頭をよりフラフラにするかのような危険な暑さが続きます。心地よい空気が吸えるのは早朝くらいで、毎日体力がすり減っていくように感じてなりません。「日本ってこんなに暑かったっけ? 街には外国人観光客も当たり前に見かけるようになったけど、何もこんなクソ暑い時期にわざわざ…」なんてことを思いながら、毎日をやり過ごしております。もちろん日中のスケートなんてのは、もはやリスクでしかありません(でも滑っちゃう…そんなスケキチはリスペクト)。できることならクーラーの効いた室内で涼しい顔してスケートしたいってものだ。
そんなサイコーの環境が、つい数年前に存在しておりました。ここ最近スケートボードを始めたって人は初めて聞く方も少なからずいたりするのかな。Nike SBが運営していた室内パーク、その名も「Dojo」が品川駅や天王洲アイル駅近くにあったのです。何が至れり尽くせりだったかって、好アクセスな立地やエアコンの効いた室内パークだったことはもちろん、夜の22時までオープンしていたので仕事帰りでもサラッと滑りに行くことができ、なおかつ入場無料だったこと。特別広い訳ではないながら屈強過ぎず、ヌル過ぎずなセクションの数々はスケートの腕を磨くのにもってこい。師範・高橋一慶をはじめ森中一誠、コトー、たかぬなど、自身のスケート+αの活躍を見せるスタッフ陣も、仕事をサボって…失礼、仕事の一環として、お客さんとよくセッションを楽しんでいるのも印象的でした。そんな最高の環境を「道場」として愛用する、そんないつものスケーターが集まりヒートアップした際には店舗クローズ後にこっそり延長戦を楽しませてくれたのもいい思い出。形あるものはいつかは終わるもので、もともと期間限定でオープンだったこともあり、Dojoは1年ほどで惜しまれつつもクローズしてしまいました。
そういや最近、JR立川駅やモノレール立飛駅からすぐのところに移転&リニューアルオープンが話題のムラサキパーク東京も、エアコン完備の様子。当然のことながらショップ併設、でっかい国際大会なんかもできるほどの規模のパークが室内でエアコン効いてるとか、素晴らしい環境この上ナシ。立川といえばもともと西東京エリアのストリートメッカであり、すぐ近くにはストリートライクなパブリックパークもあります。これで西東京のスケートシーンもさらなる飛躍を遂げていくのでしょう。そんな環境が各地で爆誕しまくると良いですね。「アツイ、アツイ」を言い訳にサボってる場合じゃないっす(反省)。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)