ちょっとどころかマジでブチ上がることに、なんと先日ドリームトリックを手に入れてしまったんです。何をやったかって内緒、内緒。ひとりでただ悦に浸るぐらいでいいんです。んま、言うても今やそこまで珍しくもなければ上手なキッズなんかだと当たり前にやっちゃうようなトリックなんですけどね。異様なクソ暑さが続いた夏が終わり、すっかりスケートするに調子のいい季節がやってきた矢先の出来事。こりゃ高まるねぇ!
「ドリームトリック」って検索をかけるとスケートボード関連のページがやや多く出てきます。読んで字のごとくわかりやすい言葉ながら、社会一般的に使われることもなく、スケーター界隈で通じるスラング的な立ち位置だと言えるでしょう。この言葉自体、その昔はあまり聞くことはなかったのですが、Berricsに同名の企画が存在することから、現在では度々見られる言葉となりました。インタビューなどで「狙っているドリームトリックは?」といったように。これ、個人的な解釈だと、長いことイメージとトライを繰り返し、それに向けて腕を磨く先に存在する、できるかできないか瀬戸際なトリック。「あそこでアレやりてぇ〜!」ってやつの最上級バージョン。1発でもメイクすりゃいいんだから、それを試みるも心をへし折られて今日もおしまい…そんなトリックを自分もいくつか持っています。みなさまのドリームトリックってどんな感じでしょう? 結局1度もメイクすることなくそのスポット、パークが無くなっちゃうことだってあるのだから、メイクすることを頭の片隅に置いたスケートに日々取り組みたいですね。
おや? 原稿の文字数がちょっと足りないようだ(特に制限はないけど)。なので僕が内緒にしてたドリームトリックを教えちゃいます! それはアールでのBsノーズブラントのリバート。これ、そもそもBsノーズブラントがずっと苦手で、ごく稀にショボいメイクが辛うじてできるくらい意味不明だったので、さらにリバートで抜けるとは僕にとって夢のまた夢みたいなトリックだったのです。ここにきて最近「ちゃんとやろうBsノーズブラント」と一念発起。ある程度習得してきたところでリバートを試みたところ、思いのほかサクっと乗れてしまい脳汁ダダ漏れ。
三本木パイセンがその筆頭株主であるようなこのトリック。かれこれ15年近く昔の話ですが、ランプが特設された音楽イベントに滑りに行ったところ、当時まだ無名の彼はすでに今と変わらぬスタイリッシュさでそれをやるもんだから、それはもうちびっちゃったよねっていうあの日の記憶。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)