「道路族マップ」なるサイトがにわかに注目されているようです。最近知ったのですが、主に道路上で行われた迷惑行為(?)の場所と内容を匿名で書き込んで共有できるというもの。引っ越しを考えている人もそのサイトを利用し、トラブルの少なそうな場所を見つけるのに役立っているそうです。
そこでピンときたあなた、正解。そうです、「スケボー 」の被害を訴える書き込みを見つけることができるのです。スケートボードがそういう目で見られるのももはや驚くことでもないのですが、子供の遊び声やママさんたちの井戸端会議、ペットのことなど「これが迷惑行為?」ってな書き込みも多々あり。近所付き合いや人間関係が希薄化した昨今、ひと昔前ではありふれた光景も迷惑行為として認識されつつあるのかと思うとかなり残念。コロナ禍での在宅時間が増えるにつれ、道路族マップの書き込みも増加しているそうな。また「こんな状況なのに…」を口癖に正義を押し付ける「●●警察」が増殖中。そのタチの悪さたるや、時に僕らの敵となるお巡りさんにも失礼だと思ってしまうほど。まぁ各々言い分はあるのでしょうが、ずいぶんと窮屈な世の中になってきましたね…。
「人に迷惑をかけちゃダメ」という認識が日本人には刷り込まれているはずで、それも行き過ぎた結果がこうだとすれば考えもの。同じアジア圏にありながらインドなどでは「人に迷惑をかけながら生きていくのだから、他人の迷惑にも寛容になりなさい」と教育されるそうです。日本には日本流のやり方があって然るべきですが、本質を捉えた心構えも学ぶべきではないでしょうか。
図らずして他人に迷惑をかけてしまうこともあるスケートボード。それでは他人の迷惑行為に、自分たちは寛容な気持ちで接することができるでしょうか? 「別にスケボーくらいイイじゃねーか」が口癖の、多くのジャパニーズスケーターに問うてみたいところです。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)