これぞ「脳の劣化」というヤツなのだろうか。日常生活に支障をきたすことはないにしろ、固有名詞、特にスケーターの名前なんかつい忘れがち。ふと顔や滑りを思い浮かべたところで、「あれ? そのスケーターの名前って何だったっけ?」ってなるパターンが年々増加し焦っております(汗)。それは時に知らないじゃ済まされないレジェンドであったり、国内のスケーターであることもしばしば。そしてまた何でもない瞬間にその名前を急に思い出すのです。
なんてことはきっと自分だけじゃないと信じたい!! というのも、仲間とのスケート雑談でもしばしばそれは起こりがち。「あのスケーターよ! あの、あ、くっそ名前が出てこないw」「あ、わかる! わかるけどおれも名前が出てこん!!」的なパターンが、特に同世代以上のスケーターとの会話で起こる率が高くなってきました(笑)。喉まで出かかっているはずの名前をパッと出すことができずにモヤモヤするあの感じ、きっとお分かりいただけるかと。スケーターに限らず、芸能人なんかの話題でもよく陥りがちですね。かたや覚えていても仕方ないことなんかは忘れずにいたりするのだから、どうしたものか。20万円で脳ミソを最新版にアップデートできるのであれば是非お願いしたいところです。
10代前半からスケートボードに浸かってきた僕は、人並みにいろんなスケーターと会ってきたし、ビデオを観てきました。スケーターだけでもそりゃ1000人は下らないであろう人の情報がインプットされているはず。そして日々更新されていく情報も取り入れていかなければなりません。そしていよいよ脳がその処理に追いついていきにくくなってきたかと。最悪、会ったことすら忘れてしまうことも(スミマセン)。しかしそれもそのはずで、脳が発達するのは20歳までとも25歳までとも言われています。それを過ぎると少しずつ劣化していくのだとか…。かつて大学受験に取り組んでいた頃に言われていたことが思い出されます。「脳が柔らかい今のうちにたくさん学べ」と。当時のように詰めに詰め込んでも、今の頭では当時ほど効果的に記憶できないことでしょう。これはスケートボードもなんか似てると思うわけで、やっぱり脳も身体も柔らかい若手の吸収力は凄まじいものだと。
名前が出てこないあのスケーター。グーグル先生に調べて貰えば即解決ですが、それだと少しずつ脳が劣化していくようで…。なんでも自力で思い出していく作業で脳が活性化されるそうです。しかし時間がかかるんだよなぁ、その作業。先日も半日近くかかってしまいました、ふと頭によぎった「ジム・グレコ」の名前を自力で思い出すのに。ね、ヤバイっしょ(笑)。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)