先日公開されたShut Up & Skateはお聴きになられましたか!? ひとたび再生ボタンをポチると終了までの小一時間、ついつい聴き入ってしまうこのトンデモデタラメ企画。Vol. 14となる今回は、会話の一部でスケートバッグにまつわるちょっとしたエピソードやゲストのTKが僕の過去の失敗談をベラベラと喋りあかすのを聴いては毎度のごとく笑わせてもらいました。ということで、自分やその周りの友達たちがこれまで使ってきたバッグについてあることないこと、嘘八百を書いてみようかと。
スケートするとき、あなたはカバン・バッグの類を持って出かけますか? それともノーハンド(手ぶら)? 自分は100%何らかのバッグを持って出かける派。手ぶらで出かけ、スマート&足取り軽やかにスポットを回りたいものですが、やはりスケート中はポッケの中の財布やスマホが気になって気持ちよく動けません。ですので、それらは安心・安全なバッグの中へ。さらにワックスや念のための工具、着替えなどを入れると少なくともバックパックを持たずしては外出も不安を伴うのであります。しばらく使っては摩耗し、新調してはヘタれるまで使い…の繰り返しで、バックパックに関しては実にさまざまなモノを消費してきました。
そもそもスケーター向けにデザインされたバッグはいつ頃から存在するのでしょうか。正しいことはわかりませんが、おそらく'90年代のことかと。僕がスケートを始めた2000年にはスケートブランド各社から背中にデッキを装着できるバックパックがリリースされていました。ここ最近、過去のスケートシューズのリイシューも活発なので若い方もイメージしやすいかと思うのですが、スケシューのみならずバックパックもヴォリューミーなモノが実に多かった! スケートブランドがやたら流行した当時、スケーターはもちろんポーザーもそんなスケートバッグを持っているのがちょっとしたステイタス。そしてゴツいシューズの流行が終焉し、徐々にスリム化していく中でバッグもシンプル路線へと変化していったように思います。他にもクーラーバッグとして機能するもの、スピーカーが搭載されウォークマンとの接続でバッグ自体がサウンドシステムと化すもの、替えのスケシューを収納するスペースが付いたものから指スケーター向けのモデルまで(!?)、スケーターのライフスタイルにフィットするようなモデルの数々を思い起こしてみてはちょっとしみじみ。えぇ、僕もバックパックにデッキを装着し中学・高校に通ってましたよ。しかしチャリでも乗ってない限り「デッキは背負って歩くものじゃない、プッシュして乗るものだ!」ってな具合でポーザーの烙印を押されてしまうのが今の風潮というヤツですな…。
あ、そうそう! バックパック、ポーチ、メッセンジャー、ショルダーにナップザック、まぁ何でもいいんですが、ショップで貰えるようなデッキ袋をしのばせておくのもお忘れなく。「これができる男の身だしなみYo!」とは某スポットからの帰り、急な雨に困っていた僕に懐からスッとデッキ袋を差し出してくれた僕の友人のエッくんの談。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)