MxMxM SBチームライダーにしてHighsox副店長のマッキー、VHSMIXの制作や海外のイケてるブランドをディストリビュートするUG、そして会社務めのスキマ時間でこの原稿執筆に日々追われる自分。スケートボードを心の拠りどころとし、華の独身生活を送る33歳ということ以外に大した共通点もない僕ら。しかし時に意外なスケーターを支持する者同士として話に花を咲かせることがあるのです。
そんな僕らが支持するスケーターとは「ジャスティン」さん。英語圏の国々でジャスティンという名前は比較的多くいるでしょう。このスケートボード界でも実にさまざまなスタイルを持つジャスティンの活躍を見てきました。ピアース、ロイ、エルドリッジ、ブルック、ドライセン、ビーバー(最も有名スケーター説)、エグーチ(知る人ぞ知る)などなど…。そんななか忘れてはならないのがジャスティン・スツルビングであり、彼こそ僕らの話題に上がったジャスティンに他なりません。
このジャスティン・スツルビングというスケーター。家族でショップを経営し、兄弟全員がスケーターというスケボー一家ながら、誰もが知る超一流スケーターでも、ストリートのアイコンみたく特別目立つ存在というわけでもありません。それでもFoundationやSanta Cruzといった往年のカンパニーから自身のモデルをリリースし、撮影やデモで日本を訪れることもあったりとプロとしての活躍を知る機会は少なからずありました。ストリートを主戦場にしつつ、デカいトランジションやバンクでも安定したトリック捌きを見せてくれる。それは当時10代半ばの小僧の僕に「これぞパルメザン!」…失礼、「これぞいぶし銀!」と思わせるような滑りなのでありました。そんな滑りはもちろん今も健在で、デッキカンパニーLovesickでの動きも気になるところです。
冒頭の33歳3人組が影響を受けたジャスティン・スツルビングのビデオも20年近く前のもの。めちゃくちゃ目立つ存在でこそなかったものの、今こうやって盛り上がる話題となるのだから彼は記録よりも記憶に残る、最高にイカしたスケーターのひとりに違いありません。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)