巷ではまだまだ新型コロナ収束の目処が立たず、聖火ランナーは各地を走破するも「オリンピックもいよいよ大丈夫か?」な今日この頃。それでもこのGWはレジャーに繰り出す人も多く、各地で混雑などあった模様です。かく言う自分もこれまでパートを撮影してきた作品『Re;a rize』の試写会も兼ねて沖縄へひとっ飛び。地元も年も同じで千葉や吉祥寺でもスケートライフを送っていた宮里友晴がオーナーを務めるピザのお店、Slappy Sliceが会場となり、美味しいピザと仲間たちといい時間を過ごすことができました。やはりこのシーズン、観光客の増加も見込まれるため沖縄でも「まん防」が実施され、試写会らしからぬ早い時間帯の開催となったわけですが、それでも来場いただいたみなさま、そしてSlappy Sliceには感謝しかありません。
店舗のみならず消費者としてもあれこれ制限を受けています。しかしまぁ、その効果も疑わしいこの自粛だの何なのやらには毎度うんざり。平日の残業を終え、いざ夕食にありつこうとしても飲食店のラストオーダーが終わっているときの絶望感。週末のスケート後に仲間と過ごしたい飯屋も居酒屋も基本やってない。「ちょっと、やりすぎなんじゃないのー?」と思うこともよくあるわけです。そんな自粛・制限はもちろんスケート界にも及んでいます。パークが度々クローズや時間短縮するなどで滑る場所に困った方もいることでしょう。個人的にどうしても腑に落ちないのがスケート中マスク着用の要請であります。狭い空間に大勢いるわけでもない、感染リスクも高くないはずのパークでのマスク着用にはもはや本来の意味すら違ってくるようにすら思えてなりません。当然、個人で営業しているパークでもない限り公園側や地域住民の意見もあり、そうせざるを得ないのは重々承知しているのですが…。「暑いし邪魔だしそもそもダセェっす」てのが僕の個人的意見なり。ということで意固地になっている部分があったり、またその要請を無視しては人に不快な思いをさせるのも心苦しいもので、そういった場所から遠のいてしまっているのも寂しいところです。
以前までマスク着用が大袈裟に思われていた諸外国でも今や着用が当たり前に。そしてコロナ禍以降のスケートビデオやSNS投稿でもマスク着用でのスケートが珍しいものではなくなってきました。唯一好ましく思えることと言えば、たとえば20年後、30年後の世界で今のクリップが再生された時、「あー、これマスクしてるから2020年とかパンデミックの時代の映像ぽいよねぇ!?」と未来のスケーターが観てわかることぐらいでしょうか。その時々のファッションや流行トリック、街並みからどの時代の映像か推測するのは面白いことながら、一刻も早くこんな惨状が収束するのを願うばかりっす。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)