ピンクの服がいまだに苦手です。子どもの頃にテレビでよく観た戦隊ヒーローモノでは、いつだってピンクは女性隊員の定番カラーだったし、「ピンクレディー」という国民的人気を誇ったアイドル歌手がその全盛期を迎えていたこともあり、僕の脳内には今でも「ピンク=女子の色」という強い刷り込みが残されたままで、恐らくそれが原因であろうイケてない負の先入観があります。
ひとつの色彩が持つ個性から連想されるイメージに別な何かを投影すること自体は別におかしなことではないし、実際「海のような青さ」とか、「燃えるような赤」など、その投影が生み出す素敵な表現も、それこそこの世に存在する(僕らが認識できる)色彩の数だけ生みだされ、僕たちの生活をより豊かなものにしてくれることでしょう。もっと言えば色彩に優劣をつけることがあるとすれば、それはまさに愚の骨頂であり、自らの美意識がもつ可能性を自ら貶めていることであるような気がしてならないのであります。
愚痴づいてきたので話を戻します。要は与えられた性別に囚われることなく、遊び心をもってものごとに向き合って行かねばということです。「ピンクは女々しいから嫌だな」とか言わず、僕はもっと、与えられた本当の豊かさを素直に享受すべきなのです。
ってことで2015年はピンクに袖を通してみようと思います。まずは達人の着こなしをおさらいです。
--TH (Fat Bros)