1987年生まれの自分は現在34歳、あと数ヵ月も経てば35歳…。すなわち「アラフォー」と呼ばれるようになります。同世代を見てみると、ずんぐりむっくりな体型になってしまった人が増えました。また仕事だ結婚だ子育てだで、以前のように労力のすべてをスケートボードに注ぎ込む人も減ってしまいました。幸か不幸か、自分はまだまだスケートに打ち込む日々が続きそうであります。身体の不調を感じることもなく、自分越えだけは続けられる余力をまだまだ実感していられるのは喜ばしい限り。なので現在の進化しすぎたスケートボーディングには置いてけぼりにされる一方で、仲間とフィルミングに出かけては何かを残そうと試みたりするのであります。
そうそう、「進化についていけねーっ!」と感じるのがトランプの定番である大貧民(大富豪)だったりします。まれにアフタースケートなんかに仲間が集まればこれが始まるのですが、つねに新ルールが増えている気がしてなりません。それこそ僕が学生の頃、休み時間にポケットの小銭を掛けて毎日バトルをしていた頃はずっとシンプルだったはず。自分の過ごしてきた場所でルールの違いや追加は目の当たりにしてきましたが、今じゃ当たり前の「8切り」「11バック」「階段」あたりで僕の理解はストップしております。なので最新の情報に強い若い連中と大貧民をやると、ルールの多さにパンクしてしまうことも少なくありません。もっとシンプルでオーソドックスであったはずの大貧民、もはやそこに立ち返って遊びたいw
年齢を重ねるごとに進化についていくのが難しくなるのは、スケートボードにおいても同じですね。攻めの姿勢を崩さないミドルエイジを見ては感化されることも多いですが、やはり多くのミドルスケーターが最先端の動きから一定の距離を取り、いわゆる「ファンスケート」に勤しむのも自然なこと。それはそれで自分なりの磨きの姿勢が垣間見れることもあるのです。なのでイケイケな若きスケーターのみなさま、「あのオッサンたち、全然大したことしねーじゃん!」なんてディスは心のうちに留めておいて、お手柔らかにオネゲーシャッス〜!(縮こまり)
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)