なんだかこの週末は騒がしくなりそうです。というのもここ都内では新映像を発表すべく、各所でスケートビデオの試写会が目白押し。まずは金曜日、年始に“Wamono”で話題をかっさらったNike SBジャパンチームが早くも新作“City Pop”をリリース。同会場ではFESNの名作『overground broadcasting』の上映や井関信雄による写真の展示もある模様。豊洲にオープンしたばかりのTokyo Sport Playgroundでの開催とあり、当日は滑って、観て、おおいに盛り上がることでしょう。一方原宿に店舗を構えるスケートボードと鍼灸接骨院のお店Golden Ageでは店主と親交の深いロブ太郎による各種エディットが発表されるとのこと。ちなみにロブの5年間の日本滞在を記念するイベントでもあるようです。
翌19日(土)。村田寛治による初監督作品『Re;a rize』のお披露目が渋谷のGalaxy-Gingakeiにて。やっぱりこれは自分もパートを持たせてもらってるのもあり、ぜひチェックして頂きたい(照)! こちらも出演スケーターの撮影の瞬間を捉えた写真の展示も行われるので、映像と照らし合わせてチェックするのが面白いはず。2部上映ではありますが定員に達し次第入場制限がかかるため、早めのご来場がオススメです。そして同日深夜の部では同じく渋谷のクラブWombで新イベント“Crew Laboratory”がローンチ。ここではなんと5つの映像作品が発表され、ミニランプが出現するというのだから朝まで満腹間違いなし。
思えば今年は新型コロナウイルスのおかげで世間はおおいにかき乱され、例年になくスケートイベントや試写会が行われない1年となりました。感染者数は減ったり増えたりと不安定ながら、街は次第に賑わいを取り戻してきたように見えます。そして年末のここに来て「このままじゃいられねーっす!」と溜まりに溜まったモノを吐き出すべく、各所で映像の発表が連発することになったのかなと。この新型コロナの状況下でスケートを始め、「スケートビデオ試写会? そんなのあるの!? 楽しそう」と、そもそも試写会の存在を知らない人もいるということがわかりました。これは試写会場のスクリーンから「こんなヤツらがいる」とか「どこそこでこんなトリックやっちゃってる」とインプットする機会でもあり、各地からやってくる人と交流を深められる場。スケートを始めたての方もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
なお、映像の作り手は試写会当日のギリギリまで編集作業に追われていることでしょう。明確なイメージやコンセプトが定まっていても徹夜作業をしたりするのですから、その大変さは想像に難くありません。観る側がブチ上がらないと彼らの過酷な作業は報われません。記録や記憶に残るスケーターに称賛を送るのと同様、作り手にもポジティブな感想を言葉で伝えるのも大切だと思います。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)