新型コロナウイルス騒動に関してはほぼ無頓着のスタンスでいる自分。一般的に警戒心がまだまだ高かった去年のお盆休みには地元にいる家族から「帰省禁止令」を通告されてました。しかし「もう大丈夫だろう」ということで年末年始に1年ぶりの帰省をしました。今回は「沖縄でスケート&撮影がしたい」という友人のロブ太郎も行動をともにし、地元のスポットや名店、名所なんかを忙しく巡って過ごしました。
こんな状況のため親戚の集まりや挨拶回りもナシということになったので、僕らは元旦からスポットに繰り出しました。実家近くにあるクラシックなローカルスポットにて1カットの映像をゲットし意気揚々、そして向かった次のスポットで悲劇は起きました。調子を整えるべくテールをヒットし、様子を伺っていた最中のこと。宙に浮いた僕の身体を下方から待ち受けていたのは、擦れて鋭く尖ったデッキのノーズ部分。次の展開はみなさんご想像の通りでしょう。そう、それは見事に僕の股間をヒットし、うずくまっては痛みが和らぐのをじっと待つしかありませんでした。もちろん単なるウォームアップ中の出来事に過ぎないそれはカメラに収録されることもなく、一部始終を見ていたロブ太郎は腹を抱えて笑うのでした。
思うとここ数年の間、股間にまともに板がヒットすることはありませんでした。いつかまたやってしまうことだろうと覚悟はしていたのですが、今回のはどうも様子がおかしい…なかなか痛みが引かない。しかし出血もなく、痛みも我慢できる範囲内だったためその日は滑り続けたのですが、夜になり風呂に入ろうと服を脱いでビックリ。ヒットしたであろう箇所が赤や紫を超えて黒、いや黒光りすらしている。さらにはタマがとんでもない大きさに膨れ上がっています。そりゃこれまでに経験したこのテの痛みのなかでダントツ1位を記録したワケです。えぇ、そんな「タマ突き事故」から1週間近くが経つ今もまだ痛みは残っているのですが、それでも正常に機能してくれているのだからひとまず安心です。
ビデオのなかじゃ目も当てられないほどのそのテの失敗シーンを見ることができますが、それでよくも克服しメイクまで上り詰めているなと。派手にやっちまってもなおトライを続けるハンマーヒッターを見て「タマがいくらあっても足らんぜよ」と思うのです。男なら、いや女性でもわかるだろうか、あの痛み。余程でもない限り、喰らった本人は必死、周りは爆笑というシチュエーションがつきものなのですが、やっちまったときは自分でも笑っていたいっす。今年は幸先がよろしいゼ!
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)