「Support your local skate shop」という考え方のもと、ネットでのショッピングに頼らず、必要なモノは近くのショップで調達する人も多くいることでしょう。しかし国内に流通していない小規模の海外ブランドや個人で細々と発信しているプロダクトを実店舗で探すのはなかなか難しいこと。僕らが近所のショップで目にし、手に取るプロダクツは市場に出回る一部のものであり、オンライン上には世界中のブランドやプロダクツが存在しています。
SellerDoorというショッピングサイトをご存知でしょうか? これはスケートボードに関連するプロダクツやアートを発信する個人や新規・小規模のブランドと、その買い手を繋いでいるプラットフォーム的サイト。スケートに特化したAmazonや楽天といった感じでしょうか。そこではステッカーのような小物から工夫を凝らしたギア、写真にペインティング、ヴィンテージグッズなどが取引きされています。日本では聞いたことのないようなブランドも多い一方、有名人が自身の製作物を販売しているのを見ることができます。ジェイソン・アダムスのグリップテープアートワークやネスター・ジャドキンスによる写真、先日アップされたばかりの地獄パートが話題沸騰中のジョン・ワージントンが作ったガラス製品など、マニア垂涎のものまでそこには並んでいます。稀にアップされるブログからの情報も買い手・見る手側にとっては新しい発見となることも多く、つい財布の紐を緩めてしまいそうなのが困ったところです。
まだそこまで規模の大きなサイトではないのですが、このサイトの凄いところは「なんちゃってスケボー 」みたいのが一切出回っていないこと。ショッピングサイトではどこぞの謎な会社が作った怪しいコンプリートやグッズも大量に出回り煩わしく思うことも多々あるのですが、このSellerDoor内で扱われるのは実に本物志向なものばかり。独自の審査があるのか、それともリアルなスケートコミュニティが怪しいヤツらに付け入る隙を与えていないのかは分かりませんが、スケーターの持つ独特のソリッドな風土をこのサイトから感じてなりません。
調べてみるとSellerDoorサイト上でのアカウント取得、プロダクトのアップロード自体はフリーで、売り上げが入った際にそこからのパーセンテージが利用料として徴収される仕組みのようです。また売り手としてはアメリカ国内をベースとした個人・ブランドが対象のため我々日本人には買い手としての「ドア」のみ開かれている状態なのですが、今後上手く運営され世界各地、もちろん日本国内においてもこんなサイトが作られるときっと面白いはずですね!
SELLERDOOR_thesellerdoor.com
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)