ひとつ前の原稿で千葉・柏への引っ越しをメイクしたことをお伝えしたばかり。以前過ごしていた部屋にはCDやDVD、雑誌から服、調理器具などが所狭しと並び、それは引っ越しの荷造りの労力もそれなりにかかりました。自分はモノを捨てるのが得意ではないようで、まれに一念発起の断捨離をすることでようやく物量の帳尻を合わせているようなもんです。
ただ今回、「捨てずに取っておいてよかった〜!」と思ったもの、それはシューズボックス。玄関の靴箱じゃなくて、新しく靴を買う際に靴が入っている紙箱のことね。レアなスニーカーなどであればその箱にも価値があるわけですが、特にいい靴を持っているでもなければ、購入後にそのまま処分してもいいはずの空の箱をいくつか残しておいてたんですよ。かねてより下着や靴下、食器などを収納すべく活用しているのですが、やっぱり空の靴箱って何かしら使い勝手が良かったりするもので。
引越しの荷造りって、なるべく大きな段ボールに部屋別やモノのジャンル別であれこれ詰めていく作業になると思うんですが、なんとも属性のはっきりしないような小物や、急ぎで開封する必要のないモノなんかを、とりあえず靴箱に詰めていくことで作業も気持ちもまぁ捗る。箱に秀逸なデザインが施されているモノなんかは見せる収納の一部として、部屋の片隅に置いても様になるわけです。今回の引越しに際して、あらためてその有用性を感じた次第です。
ただスケーターとしていちばんイケてる靴の空箱の使い方はやっぱり、ステッカー保管箱でしょうか。かくかくしかじか、あの日あの時あの場所で人とのワッツアップがわりにゲットしたステッカーが、時と共に少しずつ箱を埋め尽くしていく様がなんともいえません。引っ越し作業に飽き飽きし、そんなステッカーの溜まった箱をオープン。過去の記憶を蘇らせる懐かシットからまったく記憶のないものまで出てくる出てくる。その中からNSA(謎のステッカーアワード)を選ばせて頂きますと、10年ぐらい前に留学のためしばらく日本にステイしていた台湾のヤン・ルゥってスケーターから貰った韓国アーティスト、Psyの”江南スタイル”のステッカー。台湾帰国前にグッバイした時にくれたんだっけ。オッ、オッオッオッ♪
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)