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おもひでぽろぽろ
──断捨離

2020.05.22

 どうやらこの頃、衣類のゴミが急増中なのだとか。というのも、テレワークやおうち時間やらで在宅時間が増え、この際にと家の片付けや断捨離をする人が増えたから。ぶっちゃけ自粛なんてのに賛同できず、時間を作ってはスケートしようと画策するのですがパークはどこもやってない…となると滑れる時間も減り気味。代わりに増えたのは「おうち時間」。たまにゃ1日中だらっと過ごして日々の疲れをとるのもいいものですが、しょっちゅうとなると考えもの。悶々としつつも「時間だけが無駄に過ぎていくのはごめんだぜっ!」といったところで、この機会に僕も断捨離を決行したのです。
 「まだ使うこともあるだろうから」、「もったいないから」なんてのはこの際、無用。1Kのザ・ひとり暮らし向けといった小さな部屋ながら出てくる出てくる…使っていない物たちが。キッチンからはグラス類や友達から破格でゲットしたエスプレッソマシン、収納からはスーツケースや使い古したデッキ、ベッドの下からあんなモノやこんなモノ(怪しい物ではございませぬ)…といったように1ヵ所ずつ進めていくと、溜め込んできた不用品の多さを改めて実感することとなりました。自分で買った物は簡単にポイできるのですが、逆に人から頂いた物、これが捨てるとなるとなんだか悪いことをしているようで、ひと苦労。「これはアイツから、これはあのときに貰ったヤツ…」といった情や思い出がついて回るものですが、心を鬼にしひとつまたひとつとサヨナラを告げていきます。
 衣類を処分するにあたって、今はなきブランドであるが故、その処分に迷った経験のある方も多いのではないでしょうか。いつかまた着るだろうと実家に残してきた衣類。AestheticsやArcadeといったかつてのボードカンパニーTee。サイズ的にも背伸びして着てたAqua A Branchや、先輩から「ニンジャ」とあだ名が付けられるきっかけとなったNinja BearingのTee。今考えるとパチモンだったであろうDCのショーツ。「今なら1周回ってまた着れる」、「今着てたらレアだな〜」と思ったりもするのですが、どうやらそれらもいつの間にやら実家の断捨離で処分されてしまったようです。
 と、大したオチもないのですが、思い入れのあるあれこれを手放す寂しさもある一方、少し広くなった部屋とスッキリした気分を手に入れ、調子良く思う今日この頃。「モノばかり溜まった家にはいいエネルギーも入ってきませんよ〜」なんて風水学的な意見も嫌いじゃないっす。新型コロナの感染者数もだいぶ減少し、間もなく自粛期間も終わりといったところでしょうか。家の片付け、断捨離、今のうちに。

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 




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