交通量の多い国道沿い、自分の住むアパートからはプッシュで5分のところにローカルの集まるスケートスポットがあります。以前の仕事でその国道を車で通る度に「ここスケーター集まりそうだな〜」となんとなく思ってたんですが、コロナ&東京オリンピックを機にスケーターが爆増したくらいからそこで滑る人の姿を見かけるようになりました。アスファルトの部分が新しく拡張された場所にスケーターが増えるようになり、市からもスケート許可が下りたという経緯があるようです(ローカル談)。そもそも運転中の車からそのスポットを見ていた頃は数年後に自分が近くに住むなんて思ってもみなかったわけでありますが…。
ちょっとした公園の一部なんですが、スケートパークでもないローカルお手製のセクションが並ぶっていうスタイルの場所。このような場所って職人的な技術を持ったスケーターがいたり、ローカルの数の多さだったりが強みとなり、スケートパーク顔負けの立派なセクションが並んでたり、味のあるセクションが設置されてたりするのが面白いところ。まだまだローカルの数も多くはない僕の近所のスポットに、彼らと協力して先日新しくボックスを作りました。老朽化したボックスをアップデートし、強度やサイズもより良くなりました。個人的にはローカルのスケーターと協力してセクションを作り上げる作業ってのが中高生ぶりのことで、実にフレッシュな気分でもありました。
しかしそんな作業をする必要が出てきたのには、ローカルの士気を高めるのとはまた別の原因が。最近、おそらく深夜にセクションを少しずつ壊していく者が存在してるってのがひとつ。角レールに切れ込みを入れられたり、ボックスが裏返しにされたり、取り付けられたアングルが外されたりと、テロ行為を仕掛けてくる輩がいるのです。どんだけスケーター嫌いなのよ…。そうそう、少し前に自分が廃材で作った謎のミニセクションも設置された次の日には消えてたし…(笑)。そんな輩は見つけ次第、スケボーでぶん殴って土下座強要案件なんですが、そういうわけにもいきません。逆に面白くなってきてる自分もいて、相手の気持ちをへし折るくらいのモノを作る、そして「こんなん作ったけど、どーよ?」って無言のアンサーを投げかけてみたいと思うに至った次第。攻防戦というかとんち比べというか。あわよくばこれでセクションが増え、ローカルの数もパワーも増えて…なんてことになればいいよね。「次はどんなものを作ろうか?」 予算、時間、ヴァイブスと相談しながら、妄想は膨らむ一方であります。
※追記:リニューアルしたボックスは5日目にして一部破壊された模様。イルですね…。
—Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)