「いつも見てるヨ!」とか「毎週金曜日にアップされるの楽しみ!」などなど。周りのスケート仲間や、時に見知らぬ方からもそんな声をいただくことも多く、それは毎週やってくるYo! Chui原稿執筆への原動力となっております。まずは口から出まかせもいいところ、取り上げる内容の信憑性も定かでないこの駄文におつき合いいただいている読者のみなさま、そしてこの場を提供してくださるVHSMAGに感謝!
先日またひとつうれしい声を頂戴しました。長年にわたり活躍を続けるフォトグラファーとお話する機会があったのですが、その方もYo! Chuiを毎週ご覧のようでした。心に残ったのが「あれ書いていること自体が財産だよな、ひとつひとつの記事が作品」という言葉。思えば前任、中野の某萩氏よりYo! Chuiを引き継いではみたものの、こなしていくだけで精一杯。「財産」と呼べるほどのことをやってきたのか疑問だったりします。「自分が取り組むことのできる課題があるならば」と続けてきましたが、そう言われてみてなんだか逆に身が引き締まる思いです。
少し大袈裟になるのですが、「財産」といえば僕もこの原稿の対価を受け取っています。「ひとつの原稿につき数千マイルね」といったような形で、そのマイルを貯めているのです。で、貯まったマイルはエアチケットと引き換えに…いや、必ずしもエアチケットとは限りませんが、使い道としてはすべてスケートトリップの費用にしています。トリップという非日常を通して新しい発見をしたり、行く先々ならではの情報を収穫することができる。毎回わずかばかりでも経験と知見が深まる気すらします。それらをもとにまたこの原稿に還元していけたらと考えておりまーす!(キリッ)
前任の某萩氏が残したYo! Chui記事は250超、すなわちちょうど5年ぐらい絶え間なく続いていたってこと。僕もまずは5年が目標です。それより先はどうだろう。もし仮に嫁と子供ができて、鬼嫁にはスケートに行く時間をかなり制限され、ましてや仲間とスケートトリップなんてもってのほか…なんて状況も十分あり得ます。日常生活やトリップを問わず、スケートボードの現場での出来事やそこで感じたことをヒントに僕はこの原稿を進めています。それがあまりできなくなる日…それが潮時ってものでしょう。願わくば、そうはなって欲しくないものだけれども(笑)。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)