ロブ太郎の手がけるTime Scanから2作目のフルレングスが発表されました。自分もパートを担当しているので神戸で行われた試写会にお出かけ。彼がこの撮影にかけた意気込みや、最後の最後までシークレットで観客の度肝を抜かせたあれこれはここで語るには足りないくらい。新たな名刺となる大作を完成させたロブの胸中が語られることを楽しみにしておくとしましょう。
胸を高まらせ神戸に向かう前日夜の出来事。数日間の泊まり込みの仕事から自宅最寄りの駅に着くと、財布がない。思い当たるとすれば、山手線内の座席に落としてしまったことだろうか。自分の不注意っぷりに呆れつつ、いったん駅前の広場で頭を冷やすことに。財布の中身は約1万円の現金、キャッシュカード、クレジット、その他諸々。自宅には万が一のときのために現金を置いてあり、そのお金で神戸に向かうことも考えたのですが、消えた財布に鍵もくっついてるので自宅に入れない。不動産屋もとっくに閉まっていて、スペアキーをゲットできるのは翌日…。となればまずは各種カード会社に連絡を取りたいところだが、スマホの充電も瀕死状態。優先事項を考えるも「オレ…オワタ \(^^)/」とあきらめかけたところ、非通知設定の着信が。普段は取ることのない非通知からの電話に出ると、山手線の落とし物として届けられた僕の財布が巣鴨駅で保管されているとのことでした。コインケースに残されたわずかな硬貨で巣鴨までの切符を買い、無事に財布を受け取ることができました。
失くしかけた財布はきっと心優しい方が届けてくれたのでしょう。人の乗り降りの多い山手線、最悪の事態も覚悟していましたが、現金もカードも、何ひとつ抜かれぬまま帰ってきました。あらためて日本の治安の良さ、民度の高さに驚き、また嬉しく思った次第です。僕の財布は高級ブランドとかじゃないけどさ、細部まで自分の好みにカラーが選べるセミオーダーの長財布で数年前に少し奮発して買ったお気に入り。長財布を選んだ理由は、「金運がアップする」とか言われたりするから。そしてちょっとかっこつけたかったのさ(笑)。果たして実際はどうだったか? 数年使うも金運アップなど特に感じることもなく、あろうことか失くしかけてしまった。これを機にスケートモノの、チープで小ぶりな財布にお乗り換え。嵩張っていた中身を減らし、スッキリ身の丈にあったものを使い始めたところっす。
そうそう、最近の都心のストリート事情はさらなる厳しさに晒されているとだけあり、財布の中身は身分証はおろか、電子的足跡もつかないようICカードも入れないスケーターもいるとかいないとか。治安の良さって何やねん。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)